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「iPhone 6」&「iOS 8」全力徹底特集! 第35回

iPhone 6 Plus、文字入力が最高で最低なワケ

2014年09月25日 11時00分更新

文● カリーさん(@currysan

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アイデアメモや草稿の作成にぴったりなデバイス

並べてみると、結構キーボードのサイズが違います

 そこから発展して、長文を書くのはパソコンが絶対ではなく、案外、スマホもアリかなというのを再確認しました。

 カリーさんはひどい腰痛持ちなので、イスに座って作業してると腰に鈍痛が走って、集中力がすぐに削がれてしまいます。腰に一番楽なのは寝てる姿勢ですが、キーボードを打つためにうつぶせでパソコンをいじっていると、今度は上体を反らして負担がかった肩と首が凝ってしまう。

 その点、iPhone 6 Plusは、比較的姿勢に関係なくキーボードを打てます。うつぶせでは、パソコンと違って画面を見下ろす姿勢になるので首や肩も圧迫しにくいし、横向きでゴロゴロしながらでも文章を打てちゃいます。さすがに腰が一番楽な仰向けは厳しいものの、それでも本体がiPad miniより軽いので数分ぐらいなら持ちこたえられるかな? 電車の中で立ちながら長文を書ける体験は、ちょっと新鮮でした。

 もちろん入力スピードでは圧倒的にパソコンに及ばないのですが、iPhoneは余計なアプリやサイトが目に入らないのが利点ですね。カリーさん的には、朝のいろいろな用事を済ませた午前中や、ランチを済ませて少し時間をおいた15時頃は、パソコンでバリバリ原稿を書ける時間帯。しかし、1日の疲れが出てる夕飯の後は集中力が途切れていて、そんなときに調べ物でウェブを開くと、ついついTwitterを見て興味のおもむくままにリンクをたどって小一時間……なんてケースがままあります。

 その点、iOS端末なら、ひとつのウィンドウしか開けないので、気が散ってるときでも余計なものを視界に入れずに済みます。一応、Macでも、OS X 10.7「Lion」からアプリのフルスクリーンモードを追加してプッシュしてますが、Macの画面は横長なため、縦長のテキストエディタをフルスクリーンにすると左右に黒枠ができてしまって「なんか違うよな」って感覚を引き起こします。一方、iPhone 6 Plusは本体サイズ的にも、手で直接文字に触れて書く位置を決められるのも、紙を扱う感じに似てます。

 考えてみれば、紙にペンで文字を書くアナログな場合も、使いやすい筆記具を用意することで筆のノリが変わってきますよね。料理においても、菜切りや肉切り、出刃などいろいろな種類の包丁があって、最適なものを選ぶと作業効率が高まるはず。

 同様にデジタルで思考を抽出する際にも、書くテーマと道具の相性でアウトプットも変わってきます。例えば、アイデア出しなど自分の内なる言葉を拾いだす用途ではiPhone 6 Plusもありなんじゃないか。思いのたけをぶつけるブログを書く用途にも合うはず。反対に、Excelのデータやウェブで見つけた資料を見ながら考えをまとめるときは、複数のウィンドウが開けるパソコンが圧倒的に便利。この原稿もそうですが、文章を清書する際にも行数を多く表示できるパソコンが有利ですね。

 ……って、なんか読み返してみたらなんだか原稿が遅い言い訳をしてるように見えますが、決してそうじゃないからね!ね!

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