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最新パーツ性能チェック 第167回

「GeForce GTX 980/970」が誇る究極の性能とワットパフォーマンス

2014年09月19日 11時30分更新

文● 加藤 勝明

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外見も変化
裏面に鉄板を装備

 カードの外見も少々変化した。リファレンスクーラーはGTX780以上と同じ、シルバーと黒をベースにした高級感のあるもの(カード上部のイルミネーション含む)だが、GTX980のリファレンスカードの裏面全体には放熱兼歪み防止用のバックプレートが標準装備された。

裏面全体に黒い鉄板がネジ留めされているため、普通のカードよりも裏側に最大5mm程厚みが増えている。大型CPUクーラーと組み合わせる場合は干渉に注意したい

補助電源は6ピン×2構成。メーカー独自のOC版は8ピン+6ピン構成になる可能性もある

 さらに出力コネクターの仕様も大きく変化し、DVIが1系統に減らされた反面、DisplayPort1.2が3基、HDMI2.0が1基という構成に変更された。HDMI2.0といえば4K解像度(YUV444)でリフレッシュレート60Hz出力を可能にする注目の規格だが、GTX970/980が対応GPUに一番乗りしたことになる。

ついにDVIが1基に減ってしまったが、その分DisplayPortが3系統に増えた。さらにHDMI2.0も1基。当然ながら既存の1.4機器とも問題なく接続できる

 用意したディスプレー(Dell UP2414Q)側がHDMI2.0非対応ゆえHDMIで実際に4K@60Hzが出力できるのかは試せなかったのは残念だ。

カード内部の構造

 GTX970/980には数多くの新機能も盛り込まれている。ゲーマーとして注目の機能をいくつか紹介しよう。

メモリー圧縮で実効転送速度向上

 前掲のスペック表を見て気がついたと思うが、GTX970/980のメモリー搭載量は4GBと多いものの、バス幅は256bitとGTX780/780Tiの384bitに比べて狭くなっている。

 これでは性能が上がらないのではないか? と思うかもしれないが、第2世代Mawxellでは「メモリー圧縮」技術を組み込むことで、実効帯域を向上させている。このメモリー圧縮はハードウェア上で実装されているため、ゲーム側で対応する必要はない。

メモリー圧縮により、帯域は最大3割近く削減することができる

 このメモリー圧縮の効果はゲームにより(もちろんシーンによっても)異なる。NVIDIAは「おおよそ」25%の帯域節約に役立つと見積もっており、その場合のメモリーの帯域は7Gbpsから9.3Gbpsに上がるとしている。

重いゲームのパフォーマンスを向上させる
「MFAA」

 次に注目するGTX980/970専用の機能は、新たなアンチエイリアス方式「MFAA(Multi Frame Anti-Aliasing)」だ。アンチエイリアスは画面のクオリティーを上げるのに有効だが、設定を上げるとフレームレートへの影響も大きい。

 PCゲームではおなじみの「MSAA(Multi Sample Anti-Aliasing)」は負荷が高いため、GPU負荷の低い方法として「FXAA(Fast Approximate Anti-Aliasing)」やNVIDIAがKeplerと同時に発表した「TXAA(Temporal Anti-Aliasing)」が開発された(関連記事)。今回のMFAAも“見栄えと性能のバランスをとった方式”だが、実装方法がユニークなのだ。

 概要を解説すると、4x MFAAの効果は、2x MSAAの処理を1フレームごとにサンプルポイントを使って行ない、交互に表示させることで2x MSAAの負荷で4x相当の画質を得る。

 従来のGeForceではMSAAの処理に使うサンプルポイントは固定であったが、第2世代Maxwellではそれを回転させることが可能になった。2x MSAA用のサンプルポイントを90度回転させて重ねると、4xのサンプルポイントに等しくなる。このサンプルポイントを変える機能は従来のGeForceにはなかった機能ゆえ、GTX970/980限定の機能となる。

あるフレーム(中央上)では1ドットの中の2つのサンプルポイント(赤い点)で2x MSAA処理を行ない、次のフレーム(中央下)ではサンプルポイントを90度回したポイント(緑の点)で処理。これを合わせると4x MSAA相当のクオリティーが得られる(右)

 究極的には、4x MFAAではジャギーのかかりかたの違う絵が1フレームごとに交互に表示されることになる。ではフレームレートが極端に下がった場合、エッジ部分がペカペカと点滅して見苦しいことにならないのか?

 ちゃんとそのへんは考えてあるようで、フレームレートが一定値を割ると単なるMSAAになる。この足切りラインの詳しい値は不明だが、目立ち始める前の35~40fpsあたりで解除されるようだ。

 ただしMFAAは現在ドライバーレベルで調整中であるため、今回ではその実力を試すことはできなかった。しかしNVIDIAは同レベルのMSAAよりも3割速いとうたっている。

→次のページヘ続く (負荷が軽いゲームの画質を上げるDSR

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