外見も変化
裏面に鉄板を装備
カードの外見も少々変化した。リファレンスクーラーはGTX780以上と同じ、シルバーと黒をベースにした高級感のあるもの(カード上部のイルミネーション含む)だが、GTX980のリファレンスカードの裏面全体には放熱兼歪み防止用のバックプレートが標準装備された。
さらに出力コネクターの仕様も大きく変化し、DVIが1系統に減らされた反面、DisplayPort1.2が3基、HDMI2.0が1基という構成に変更された。HDMI2.0といえば4K解像度(YUV444)でリフレッシュレート60Hz出力を可能にする注目の規格だが、GTX970/980が対応GPUに一番乗りしたことになる。
用意したディスプレー(Dell UP2414Q)側がHDMI2.0非対応ゆえHDMIで実際に4K@60Hzが出力できるのかは試せなかったのは残念だ。
GTX970/980には数多くの新機能も盛り込まれている。ゲーマーとして注目の機能をいくつか紹介しよう。
メモリー圧縮で実効転送速度向上
前掲のスペック表を見て気がついたと思うが、GTX970/980のメモリー搭載量は4GBと多いものの、バス幅は256bitとGTX780/780Tiの384bitに比べて狭くなっている。
これでは性能が上がらないのではないか? と思うかもしれないが、第2世代Mawxellでは「メモリー圧縮」技術を組み込むことで、実効帯域を向上させている。このメモリー圧縮はハードウェア上で実装されているため、ゲーム側で対応する必要はない。
このメモリー圧縮の効果はゲームにより(もちろんシーンによっても)異なる。NVIDIAは「おおよそ」25%の帯域節約に役立つと見積もっており、その場合のメモリーの帯域は7Gbpsから9.3Gbpsに上がるとしている。
重いゲームのパフォーマンスを向上させる
「MFAA」
次に注目するGTX980/970専用の機能は、新たなアンチエイリアス方式「MFAA(Multi Frame Anti-Aliasing)」だ。アンチエイリアスは画面のクオリティーを上げるのに有効だが、設定を上げるとフレームレートへの影響も大きい。
PCゲームではおなじみの「MSAA(Multi Sample Anti-Aliasing)」は負荷が高いため、GPU負荷の低い方法として「FXAA(Fast Approximate Anti-Aliasing)」やNVIDIAがKeplerと同時に発表した「TXAA(Temporal Anti-Aliasing)」が開発された(関連記事)。今回のMFAAも“見栄えと性能のバランスをとった方式”だが、実装方法がユニークなのだ。
概要を解説すると、4x MFAAの効果は、2x MSAAの処理を1フレームごとにサンプルポイントを使って行ない、交互に表示させることで2x MSAAの負荷で4x相当の画質を得る。
従来のGeForceではMSAAの処理に使うサンプルポイントは固定であったが、第2世代Maxwellではそれを回転させることが可能になった。2x MSAA用のサンプルポイントを90度回転させて重ねると、4xのサンプルポイントに等しくなる。このサンプルポイントを変える機能は従来のGeForceにはなかった機能ゆえ、GTX970/980限定の機能となる。
究極的には、4x MFAAではジャギーのかかりかたの違う絵が1フレームごとに交互に表示されることになる。ではフレームレートが極端に下がった場合、エッジ部分がペカペカと点滅して見苦しいことにならないのか?
ちゃんとそのへんは考えてあるようで、フレームレートが一定値を割ると単なるMSAAになる。この足切りラインの詳しい値は不明だが、目立ち始める前の35~40fpsあたりで解除されるようだ。
ただしMFAAは現在ドライバーレベルで調整中であるため、今回ではその実力を試すことはできなかった。しかしNVIDIAは同レベルのMSAAよりも3割速いとうたっている。
→次のページヘ続く (負荷が軽いゲームの画質を上げるDSR)
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