ASCII Power Review 第314回
27万円で買える「Ryzen AI」と「RTX50」搭載のゲーミングノートPC「ASUS TUF Gaming A14」実機レビュー
2026年04月23日 00時01分更新
ASUSは、GPUにGeForce RTX 50シリーズを採用した最新ゲーミングノートPC「ASUS TUF Gaming A14」シリーズを発売した。
昨今メモリー価格の高騰により、メモリー容量が抑えられているマシンが多いなか、今回の「ASUS TUF Gaming A14 FA401GM」の上位モデルは32GBのメモリーを搭載。またプロセッサーは「AMD Ryzen AI 9 465」、GPUは「NVIDIA GeForce RTX 5060 Laptop GPU」と最新チップが採用されている。
CPUには最大50TOPSのNPUが内蔵されているので、ゲーミングPCとしてだけでなく、AI PCとしても優れたパフォーマンスを期待できる。ASUSから試用機を借りたので、実機レビューをお届けしよう。
コスパなら26万9800円モデル
Copilot+ PCは最上位モデルのみ
ASUS TUF Gaming A14 FA401GMには下記の5モデルが用意されている。
・FA401GM-AI9R5060(49万9800円)
AMD Ryzen AI 9 465/RTX 5060/メモリー32GB/SSD 1TB/イェーガーグレー
・FA401GM-AI9R506016G(43万9800円)
AMD Ryzen AI 9 465/RTX 5060/メモリー16GB/SSD 1TB/イェーガーグレー
・FA401UM-R7R506016G(26万9800円)
AMD Ryzen AI 7 260/RTX 5060/メモリー16GB/SSD 512GB/イェーガーグレー
・FA401UH-R7R505016G(33万9800円)
AMD Ryzen AI 7 260/RTX 5050/メモリー16GB/SSD 512GB/イェーガーグレー
・FA401UH-R7R505016GW(33万9800円)
AMD Ryzen AI 7 260/RTX 5050/メモリー16GB/SSD 512GB/ムーンライトホワイト
スペックの差分は、プロセッサー、GPU、メモリー、ストレージ、そしてカラーだ。ここで不思議なのが、RTX 5060を搭載するFA401UM-R7R506016Gのほうが、下位GPUのRTX 5050を搭載するFA401UH-R7R505016GとFA401UH-R7R505016GWよりも7万円安いこと。スペック表を見るかぎり上位GPUを搭載するFA401UM-R7R506016Gのほうが安くなるという逆転現象が起きている。
ASUSに問い合わせたところ、「ネット限定モデルで限定数ということでお求めやすく提供できている」という回答を得られた。いずれにしても26万9800円のFA401UM-R7R506016Gは5モデルのなかで最もコストパフォーマンスに優れていることは間違いない。
ほかのスペックは共通。ディスプレーは14型WQXGA液晶で2560×1600ドット、16:10、165Hz、3ms、最大400ニト、sRGB100%、非光沢を装備。ディスプレー上部には207万画素ウェブカメラ(顔認証対応IRカメラ搭載)が内蔵されている。
インターフェースはUSB4(Power Delivery、映像出力対応)、USB 3.2 Gen2 Type-C(映像出力対応)、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、HDMI、microSDメモリーカードスロット、3.5mmコンボジャック、ASUSスリムパワージャックを用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.4をサポートしている。
本体サイズは311×227×16.9~19.9mm、重量は約1.46kg。バッテリー容量は73Wh。バッテリー駆動時間は非公開だ。
購入にあたって留意したいのがNPUの処理能力差だ。AMD Ryzen AI 9 465は最大50TOPS、AMD Ryzen AI 7 260は最大16TOPSと、NPUの処理能力に大きな差がある。そしてCopilot+ PCの要件を満たし、リコール、コクリエイター、ライブキャプション、WindowsスタジオエフェクトなどのCopilot+ PC向け機能を利用できるのは、AMD Ryzen AI 9 465を搭載する最上位モデルだけだ。
右側面にはmicroSDカード、USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen2 Type-A、左側面にはASUSスリムパワージャック、HDMI、USB4、USB 3.2 Gen2 Type-A、3.5mmコンボジャックを配置
ディスプレーは165Hz、3msと高速
色域はsRGBカバー率100%
本製品は、14型でWQXGAの2560×1600ドットの解像度のディスプレーを搭載している。リフレッシュレートは165Hz、応答速度は3msに対応しており、3Dゲームを滑らかに描写可能だ。
ただし、初期設定には注意が必要。一般的にリフレッシュレートは最大値に設定されていることが多いが、試用機では60Hzとなっていた。ハイフレームレートでプレイする前に、設定メニューから165Hzへ変更されているか確認しておきたい。
86キー日本語キーボードのキーピッチは実測19mm、キーストロークは1.7mm。MIL規格(MIL-STD810H)準拠の高剛性のボディーのおかげもあり、打鍵感は良好だ。
一部キーが密着しているため多少の練習は必要だが、キー配置自体には癖がないので、慣れれば快適に文字入力できるキーボードに仕上がっている。
ディスプレー上部には、207万画素の顔認証対応IRカメラが内蔵されている。RGBカメラとIRカメラのセンサーを共用するハイブリッドタイプのため、全体的な描写の甘さは否めない。
一方で、色再現性とホワイトバランスは自然であり、クーピーペンシルの鮮やかな発色も忠実に記録されている。静止画では解像感の低さが目立つものの、動画であればそれほど気にならず、ビデオ会議などの用途であれば実用十分な画質だ。
3D性能はRyzen AI 400の性能発揮
SSDリードは7000MB/s超え
最後にパフォーマンスをチェックする。今回の試用機はAMD Ryzen AI 9 465/RTX 5060/メモリー32GB/SSD 1TBという構成の最上位モデルだ。
比較対象機種としては、AMD Ryzen AI 9 HX 370/RTX 4060/メモリー32GB/SSD 1TBという構成の「ROG Zephyrus G16」を使用した。
まずCPU性能については、CPUベンチマーク「CINEBENCH 2024」のCPU(Multi Core)は1032pts、CPU(Single Core)は114pts、「CINEBENCH 2026」のGPUは38541pts、CPU(Multiple Threads)は4381pts、CPU(Single Core)は625pts、CPU(Single Thread)は467ptsとなった。
「ASUS TUF Gaming A14」は「AMD Ryzen AI 9 465」(10コア、20スレッド、最大5GHz、28W[15-54W])、「ROG Zephyrus G16」は「AMD Ryzen AI 9 HX 370」(12コア、24スレッド、最大5.1GHz、28W[15-54W])を搭載している。
今回の比較では「CINEBENCH 2024」において、「ASUS TUF Gaming A14」は「ROG Zephyrus G16」に対して、CPU(Multi Core)で85%相当、CPU(Single Core)は102%相当のスコアだ。コア数の差がストレートに表われた結果だ。
「CINEBENCH 2024」のCPU(Multi Core)は1032pts、CPU(Single Core)は114pts、「CINEBENCH 2026」のGPUは38541pts、CPU(Multiple Threads)は4381pts、CPU(Single Core)は625pts、CPU(Single Thread)は467pts
3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のPort Royalは7445、Time Spyは11542、Fire Strikeは27763、Wild Lifeは67927、Night Raidは60455となった。
「ASUS TUF Gaming A14」は「ROG Zephyrus G16」に対して、Port Royalは126%相当、Fire Strikeは119%相当、Night Raidは101%相当のスコアとなった。
CPU性能では「ROG Zephyrus G16」の後塵を拝した「ASUS TUF Gaming A14」だったが、最新世代の「GeForce RTX 5060」を搭載しているだけに、着実な性能差を発揮している。
「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは24031(非常に快適)、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(標準品質、1920×1080ドット、フルスクリーン)のスコアは15540(非常に快適)
ストレージはPCIe Gen4 x4接続SSD「SAMSUNG MZVL81T0HFLB-00BTW」を搭載しており、「CrystalDiskMark 9」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は7040MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は5883MB/sを記録。ゲームのロードや、大容量データの読み書きなどで、体感できるだけの高速性を備えている。
AI処理能力を計測する「UL Procyon AI Computer Vision Benchmark」のスコア(NPU - Integer)は813であった。一方、これを「GeForce RTX 5060」で実行したところ、スコア(GPU - Integer)は2620を記録した。
大規模言語モデル(LLM)などはディスクリートGPU、日常的なAI処理はNPUに割り当てるといった、負荷に応じた使い分けが有効だ。
バッテリー駆動時間については、「Armoury Crate」のオペレーティングモードを「サイレント」、ディスプレー輝度40%、ボリューム40%でYouTube動画を連続再生したところ、バッテリー残量2%まで4時間30分28秒動作した。
ディスクリートGPU搭載機ながらモバイル用途にも活用できるスタミナ性能を備えている。
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