NVIDIAは7日、ノートPC向けGPUの「GeForce GTX 980」および「GeForce GTX 970」を発表した。
GTX980およびGTX970は、Maxwellアーキテクチャーで製造された初のノート向けGPUで、DirectX 12に対応するハイエンドGPU。2012年に発表されたGeForce GTX 680Mと比べると、GTX980は約2倍の性能を誇る。
GPUスペック | ||||||
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GeForce GTX 980M | GeForce GTX 970M | GeForce GTX 680M | GeForce GTX 670M | |||
製造プロセス | 28nm | 28nm | 28nm | 28nm | ||
アーキテクチャー | Maxwell | Maxwell | Kepler | Kepler | ||
ストリーミング プロセッサー数 |
1536 | 1280 | 1344 | 336 | ||
コアクロック | 1038MHz | 924MHz | 720MHz | 598MHz | ||
メモリークロック | 2500MHz | 2500MHz | 1800MHz | 1500MHz | ||
メモリー インターフェース |
256bit GDDR5 | 192bit GDDR5 | 256bit GDDR5 | 192bit GDDR5 |
新機能として、デスクトップ版のGeForce GTX 980/970で実装されたDSRとMFAAが、980Mと970Mにも実装されている。DSRはゲームを超高解像度(4Kなど)でレンダリングした後に、画面解像度に合わせて縮小表示することで、本来の解像度では潰れてしまうディテールを見えるようにする画質改善機能。MFAAは新たなアンチエイリアス方式で、Multi Frame Anti-Aliasingの略となる。なお、DSRとMFAAの詳細はデスクトップ版の記事を参照してもらいたい。
バッテリーの駆動時間を伸ばす「Battery Boost」もバージョンアップし、「Battery Boost 2.0」になった。これは、ゲームのフレームレートを30fpsなどに設定することで、CPU、GPU、メモリーを自動で最適化し、画質を落とすことなくバッテリーを長持ちさせる機能で、前モデル「GeForce GTX 800M」シリーズから実装されたもの。
800Mシリーズに搭載された「Battery Boost」も、バッテリー駆動でのゲームプレイ時間が最大2倍程度に延びるとうたわれていたが、実際にはそれほどプレイ時間が延びなかったが、今回の980M/970Mではこれが改善されているという。