着々と勢力を拡大する
Firefox OS搭載スマホたち
今年のMWCの傾向としては、新興国向けのローコスト端末の増加がある。Firefox OS搭載端末もそのジャンルに含まれる。2013年は端末数も少なかったが、今年は一挙に複数の端末が発表されていたので紹介しよう! なお、現状では新興国向けのローコスト端末ばかりだが、Firefox OSはローコスト専用というわけではなく、もちろんハイスペックモデルにも対応する予定だ。

25ドルで発売予定の超格安スマホ!
メーカーは中国のSpreadtrum!
今年のMWCにおいて、センセーショナルな話題のひとつだったのが、Mozillaと中国のSpreadtrum Communicationsが発表した25ドルのプラットフォームだろう(関連記事)。3.5型(320×480ドット)ディスプレー、128MBのメモリー、1GHzのシングルコアCPU、200万画素のリアカメラが基本的なスペックだ。メモリーだけ見ると極端に少ないが、逆に言えばこのスペックでもFirefox OSは動作することを意味する。
まだ試作段階のため、触らせてはもらえなかったが、いくつか写真を撮らせてもらったので紹介する。
LG初のFirefox OS搭載スマホ
「LG Fireweb」
すでにグローバルではリリースされているスマホ。日本円で約2万円を切る価格で、ブラジルで発売されている。4型(320×480ドット)ディスプレーを搭載し、1GHz動作のCPU(シングルコア)、メモリーは512MB、内蔵ストレージは4GB、そしてカメラは500万画素のものが採用されている。Firefox OSのバージョンは1.1。
スペック的には二昔ほど前という感じだが、操作の反応ヌルヌルとはいかないが、そこまで悪くもない。だが、解像度が低いので、写真や映像鑑賞は正直厳しい。LINEや楽天といった日本産のアプリもプレインストールされていた。

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