ちょっとややこしい!? PC側の再生設定
ハードウェアが揃ったらPC側の再生設定(ソフトウェアの設定)を行なう。以下の手順は、Winodws 8.1で内蔵のPCオーディオを使う場合を例に解説しているが、USB DACを使う場合も同様の手順で設定可能だ。
ただし、USB DACによっては専用ドライバーをインストールしないと192kHz/24bitの出力ができない製品もある。その場合は事前にドライバーを導入しておこう。
まずはPCのオーディオ設定で再生デバイスの形式を変更。次に、foobar2000をダウンロードしてインストールする。公式サイトの「Download」タブから、最新版を入手しよう。
foobar2000をインストールしたら、次はWASAPIプラグインのインストールだ。WASAPIプラグインとは、Windowsのミキサーを通さず、USB DACへダイレクトに音声のデジタル信号を出力できるようにするためのもの。WASAPIプラグインの配布サイトにある「Download」リンクより入手する。
PCミキサーを介さないため、効果音やほかのアプリの音と混ざることがなくなり、DAC側も音楽専用に絞ったオーディオ変換が可能になる。いい音に近づけることができるため、必須のプラグインといっていい。
WASAPIプラグインを導入したら、次はfoobar2000の設定画面から出力先の指定を行なう。WASAPIプラグインを入れると、出力先に「WASAPI」が表示されるようになるが、さらに「event」と「push」の2通りから選択できるようになっている。
「push」は古くからのモードで、オーディオデバイスバッファへのデータの書き出しタイミングをfoobar2000が独自に行なうもの。「event」は、バッファの書き出しタイミングをOSに依存するというものだ。通常は「push」を指定しておけば問題ない。
以上でfoobar2000からハイレゾ音源を再生できるようになったはず。ちなみに、DSDを再生したいという場合は、コルグの「AudioGate」など、DACのメーカーが提供、または推奨するプレーヤーソフトを導入するのがスムーズだ。
次回は、ハイレゾ音源をiPhoneなどの端末で聴くにはどうすればいい? WAVからFLACへの変換方法は? といった、ハイレゾ音源の関する素朴な疑問に答えていきたいと思う。
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