家電量販店のオーディオコーナーなどで、かなり目立つようになってきたハイレゾオーディオ。オンキヨーやソニーを皮切りに、オーディオメーカー各社が力を入れている、今もっともアツい分野だ。
最近ではJVCケンウッドがハイレゾ参入を表明し、対応するスピーカーやイヤフォンを投入してきている。
ほんの数年前までは、オーディオといえば高価な専用機を揃えなければ楽しめない、といったイメージがあった。現在はMP3といった圧縮音源やネット配信の普及の流れから、PCやMacintoshを主体としたオーディオ環境の構築がラクになってきている。
そこで、本特集ではPCやMacで実現するハイレゾオーディオ環境について紹介していく。
今回登場するPC/Mac
現在のPCオーディオは4つの方法に大別できる
現在、PCやMacで音楽を再生する方法は大きく4つあり、それぞれ下記のようなメリットやデメリットがある。
PCとの接続方法 | 必要な機材 | ハイレゾ対応のしやすさ | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
アナログ音声出力 | アクティブスピーカー ヘッドフォン |
△(Intel HDオーディオなどで再生可) | 安価なヘッドホンやスピーカーで聴くことができる | 音質は低い。PCによってはノイズが聞こえることも |
Bluetooth出力 | Bluetoothスピーカー Bluetoothヘッドフォン |
× | ワイヤレスでも比較的音質がいい | ハイレゾ音源には非対応。ヘッドフォンは充電が必要 |
USB出力 | USB DAC&スピーカー USBスピーカー |
○(製品による) | PCのノイズ干渉を受けにくく、高音質で音楽を楽しめる | 接続構成がやや複雑 |
ネットワーク出力 | LAN/Wi-Fi環境 ネットワークプレーヤー&スピーカー |
○(製品による) | 高音質で音楽再生が可能。PCは別室にあってもいい | 高価。システム構成が複雑になりがち |
これからPCオーディオをはじめるにあたって、おすすめなのはUSB出力を使った方法。製品の種類が多く、ハイレゾにも対応しやすい。それでいてコストを押さえつつシステムを組むことが可能だからだ。もちろん、さらに上の音質を目指すことも可能だ。
単に音質をアップさせたいだけであれば、DACとスピーカーを用意すればいいが、せっかくならハイレゾに対応できるシステム構成を視野にいれておきたいところ。
PCとMacで必要なものは異なるが、USB DACやスピーカーといったハードウェアについてはほぼ共通で使える。各ハードウェアでどういったポイントをおさえておくべきかを、みていく。

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