2013年ネットワーク動向+Interopレポート 第12回
クロスオーバー型スイッチやハイブリッドアーキテクチャを披露
アラクサラが目指すいろんなところ「いいとこどり」スイッチ
2013年06月17日 06時00分更新
クロスオーバー型スイッチが参考展示
先週のInterop Tokyo 2013の会場でアラクサラネットワークスが展示していたのが、ボックス型とシャーシ型のいいとこどりを狙った「クロスオーバー型スイッチ」だ。また、昨年発表されたハイブリッドアーキテクチャーの製品のデモも行なわれた
同社がクロスオーバー型スイッチを謳う「AX4600S」は、高性能で拡張性に優れたシャーシ型スイッチと、省スペースでコストパフォーマンスの高いボックス型スイッチ、それぞれのメリットを持ち合わせる新型モジュール型スイッチ。シャーシ型のように交換可能なインターフェイスを持ちながら、小型のボックス型筐体を採用している。その他、プロトコルアクセラレーターを搭載し、回線の冗長切り替え処理などの高速化を実現する。
製品化を進めている「AX4630S-4M」では、高さ2Uの筐体に4つのインターフェイスモジュールを搭載可能。1/10Gbpsインターフェイスを最大96ポート、40Gbpsインタフェースを最大28ポート搭載できる。スイッチング容量2.24Tbpsを誇る。CPUもクアッドコアのものを搭載し、ARPのエントリ数もボックス型スイッチを大きく凌駕するとのこと。シャーシのようにCPU冗長はできないが、ボックス型をプラットフォームにしているのでコストは低廉だという。
高度なプロトコル処理のためのサービスモジュールカード(SMC)により機能強化が図れるほか、VRS(Virtual Redundant System)接続のための40Gbpsインターフェイス4ポートを背面に搭載する。データセンターだけではなく、中小企業のコアネットワークでも十分活用できそうだ。
ハイブリッドアーキテクチャーがお目見え
また、会場では「ハイブリッドアーキテクチャ」を採用した100Gbps対応ルーター「AX8616R」も展示されていた。これは汎用性の高いネットワークプロセッサーと用途特化型のASICを組み合わせることで、性能向上とサービス拡張を実現したもの。帯域増と新サービスへの柔軟性を求める通信事業者のニーズに応えるべく、昨年発表されたもの。会場ではIPv4/v6パケット、IPinIP、MPLS、MACinMACなどの処理を同時に行なっても性能劣化が落ちないというデモを行なっていた。
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