2013年ネットワーク動向+Interopレポート 第10回
OpenFlow対応機種もずらりと展示
HPブースでは80コア、4TBメモリのHyper-V環境を見よ!
2013年06月13日 10時00分更新
Interop Tokyo 2013の日本ヒューレット・パッカード(HP)のブースでは、同社が積極的に推進するOpenFlow対応が前面に押し出された。さらにネットワーク仮想化のみならず、サーバーやストレージ、シンクライアントまで含めたインフラの仮想化・自動化を見せた。
OpenFlow対応スイッチや高密度な仮想化環境

OpenFlow対応スイッチをラックに収容
HPブースで目を引くのは、同社が誇るOpenFlow対応のスイッチだ。同社は昨年からファームウェアのアップデートによるOpenFlow対応を進めており、業界最多となる40機種でOpenFlowが利用できる。今回の展示は、こうしたOpenFlow対応のスイッチを一堂に集め、ラックに収容したという。
同社はスイッチでのOpenFlow対応のみならず、SDNコントローラーの自社開発を表明しており、2013年の下半期には実際の製品が登場してくることになる。今後のOpenFlow 1.3対応も含め、同社のSDN戦略には目が離せない。
圧巻は高密度サーバー「HP ProLiant DL980 G7」での仮想環境だ。8ソケットを持つDL980 G7に10コアのXeon-E7プロセッサーを搭載すると、なんと8Uで80コア、4TBメモリというお化けサーバーになる。会場では、この環境にデュアルコアのHyper-Vの仮想マシンを動かしていた。「現行のVMwareだと物理メモリを2TBまでしかサポートしていないので、おのずとHyper-V」(説明員)とのこと。Hyper Threadingにより160個のスレッドが並ぶコンソールはまさに壮観の一言に尽きる。

160個の論理プロセッサーがずらり
会場ではMicrosoft Lync用にネットワークリソースをSDN経由で最適化したり、HPのセキュリティ製品と連携してエンドポイントを統合管理するソリューションなども展示されている。サーバーやストレージ、クライアントPCまで幅広く手がける同社ならではのネットワークソリューションは、具体的な説得力を持っており、一見すべきものだ。
DL980 G7のスペックで一部誤っている箇所がある旨、メーカーから指摘を受けましたので、お詫びし、訂正させていただきます。本文は訂正済みです。(2013年6月14日)

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