ネットワークプレーヤーの超大人気モデルも5万円以下で!
パイオニア「N-50」
続いては、ピュア・オーディオの世界で人気が盛り上がってきているネットワークオーディオプレーヤー。高級オーディオの世界で広まったため高額な製品が多いが、現在はかなり安価な製品が増えてきている。
現在のところ最安価と言えるモデルはデノンの「DNP-720SE」(2万8000円前後)。MP3やAACなどの圧縮音源や非圧縮のWAV(48kHz/24ビットまで)、ロスレス圧縮のFLAC(96kHz/24bit)に対応するが、ハイレゾ音源もばっちり楽しむというならば、192kHz/24ビットの音源にも対応してほしいところ。
ということで、もう少し価格を上げて探してみたことろ、またもやパイオニアにお買い得モデルを発見した。それが「N-50」だ。
USB DAC機能を搭載! PCの音も高品質に!!
発売当初は5万7000円ほどだったが、現在は最安で4万5000円前後で入手できる。しかも、本機は発売直後はあまりの人気のために品薄になっていたほどのモデル。当初から価格と機能の充実度で人気だったのだ。
対応するサンプリング周波数は最大192kHz/24ビット。ファイル型式も、WAVやFLAC、MP3やAACと幅広く対応している。
USB DAC機能も備えており、PC側のクロックではなく、機器側のクロックで信号を受け取るアシンクロナス伝送に対応。音質の点でも万全だ。
もちろん、入力信号を32ビットに拡張してさらに高音質化する「Hi-bit 32 Audio Processing」や、さまざまな圧縮音源の転送レートに合わせて自動で最適な音質に補完する「オートサウンドレトリバー」など、同社の高級AVアンプが備える高音質機能も備えている。
ネットワークプレーヤーやUSB DAC機能など、多彩な機能を備えて、しかも音質の点でも好評と人気の高さがよくわかる。価格も落ち着いてきたので、まさに今こそ買い時と言っていいだろう。
5万円で買えるプレーヤーとは思えない細かい再現が魅力
その音質を手持ちのNASにある楽曲で確かめてみた。ドラムのズシっと響く重量感やベースの小気味よい鳴りっぷりが印象的。ドナルド・フェイゲンの「サンケン・コンドゥス」は、44.1kHz音源のメリハリの効いた鳴りも、音色の再現がしなやかで、声もしなやかさやのびのびとした豊かさを持つ88.1kHzの音質差をきちんと描き分けた。
192kHzのクラシックソースを聴いてみても、バイオリンの倍音が乗った艶やかな音色を厚みのある音で再現。楽器のひとつひとつをクリアに再現するなど、細かい再現も巧みだ。
この音だけを聴いたらちょっと5万円のプレーヤーとは思えない。今が旬になりつつあるし、これからネットワークオーディオを試してみたいという人には最適のモデルだ。
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