前回のデジカメ同様に、AV機器業界にしても需要の減少や景気の低迷などにより製品価格の下落が目立った。
電器店でいろいろと見て回っても、「え!? これがこんな値段で買えるの」と、驚かされることが多い。ちょっとメーカーが心配になってしまう気持ちもあるのだが、いい製品が安価で手に入るのはユーザーにとってはうれしいこと。
そこで特集の第2回目は、AV製品の破格のお買い得モデルを探してみることにした。
地デジ6チャンネル常時録画できる超高機能液晶テレビ
「REGZA Z7」が9万円で買えちゃう!?
まずは売れ行き不振が叫ばれる薄型テレビだ。実際のところ、地アナの低波で昨年の7月までにほとんどの人が買い換えたわけだから、買い換え需要も当分は伸びてこないだろう。
薄型テレビを買い換えたばかりで、新製品に関心が低くなっており、最新テレビの進化に気付いていない人もいるかもしれないが、現在の薄型テレビの充実度はなかなか凄いことになっている。そしてそんな最新テレビが非常に買いやすい値段になっている。
その代表例が東芝の「REGZA 42Z7」。10月下旬の発売時点では15万円ほどだったが、現在は最安で9万円前後という価格で入手できる。
42V型が9万円というだけではあまり安いと実感できないかもしれないが、本機はUSB HDDを追加することで、最大6チャンネルの地デジ放送を一定期間蓄積できる「タイムシフトマシン」を使えるのだ。
しかも、大量に蓄積した番組をより快適に探せる「ざんまいプレイ」も搭載。ユーザーの視聴傾向に合わせてよく見る番組を紹介したり、話題のキーワードで番組を探すことも可能だ。視聴している番組の関連番組をリスト表示するなど、テレビを快適に楽しむための機能が満載だ。
また、クラウドで提供される「TimeOn」を組み合わせることで、その楽しみはさらに広がる。クラウドからは放送済み番組のシーンや話題ごとの内容情報が送られてくるので、それを元に番組の見どころだけをつまみ食いできる。
好きなタレントや気になるキーワード(Yahoo JAPANの急上昇ワードも利用できる)を使って、該当する番組のシーンを集めて再生できるのだ。これぞまさにネットを活用したスマートな番組視聴スタイルだ。
画質的にも「レグザエンジンCEVO Duo」による超解像技術により、すっきりと鮮明な映像を楽しめる。精細感の高いリアルな映像美を考えると、この価格は破格だ。また、アニメモードやゴルフモードなど、コンテンツに合わせた映像モードも備えているので、多彩なコンテンツをより美しく楽しむこともできる。
これがあれば、レコーダーを使って録画する作業からも解放されるので、筆者も購入してしまおうかと考えているくらいだ。
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