2012年も残りわずか。今年もさまざまな最新デジタル製品が発売されたが、年末商戦のこの時期に改めて価格を見てみると、全般的に製品の価格下落が目立つ。そこで本特集では特にお買い得だと思われる製品を厳選して紹介する。
まずは、相変わらず人気のあるデジカメ編。なお、本特集で記載している価格は12月20日時点のもので、記事掲載時点では変動している可能性もある。
ミラーレス一眼は「Nikon 1 J」シリーズ!
標準ズームキットが最安2万5000円前後!
今旬なミラーレス一眼は、オリンパスの「Pen Lite」やソニー「NEX」、パナソニック「LUMIX GF」シリーズなどが軒並み値下がり傾向にある。その中でもおすすめなのは、「Nikon 1 J1」だ。標準ズームキットは最安レベルで2万5000円前後で入手できる。
新型の「J2」がすでに発売されていることもあり(標準ズームキットで最安4万8000円前後)、J1は旧型になってしまうのだが、その分大幅に安くなっている。ちなみにJ2も今年10月の販売開始時は6万円前後だったので、すでに1万円以上も値下がりしていることになる。
買うなら標準ズームよりもダブルズームキット!
ただし、ここで重要なのは標準ズームキットではなく、ダブルズームキット(最安で3万8000円前後)を選ぶことだ。標準キットとダブルズームキットの価格差は、望遠ズームを単体で買うよりも安いのでお買い得感が高い。コンデジと違いレンズ交換のできるデジカメの場合、カメラよりもレンズのほうが長い付き合いになることが多く、カメラは買い換えてもレンズをそのまま使用することができる。
旧型とはいえ、J1で困る点は少ない。J2で追加されているのは主にフィルター系の機能だけで、撮像素子をはじめとして基本機能は変更されていない。普通に写真を撮ることを楽しみたいのならJ1で十分だ。
撮像素子は1015万画素の1型CMOSセンサーで、画素数こそコンデジよりも少ないが、大きめの素子の恩恵は画質に大きく影響する。
さすがに暗いシーンで感度を上げて撮るという場合は、より大きな撮像素子を採用するほかのミラーレス一眼に劣る面も出てくるが、感度を上げずに撮影できるシチュエーションならばマイクロフォーサーズやAPS-Cサイズの素子を採用する他社のミラーレス一眼に負けない画質を持っている。
また、撮像素子が他社のミラーレス一眼よりも小さい分、マクロに強いうえ、少ない光量でも十分な被写界深度を得ることができる、というメリットもある。
感度別撮影サンプルをチェック!
感度を見てみると、ノイズはISO 800くらいから出はじめ、ISO 3200くらいから気になるようになる。ISO 3200以降ではディテールの破綻が見えはじめるので等倍や拡大して使用する場合には注意が必要だ。
スペック的には見劣るが
実際の画質はかなりイイ!
人気のミラーレス一眼の中では結構後発で、レンズマウントも独自なうえ、撮像素子サイズも一眼レフよりはコンデジに近い感じとなっている。このため、高画質を求めてミラーレス一眼に移行する人にはちょっと微妙な存在に映るかもしれない。
しかし、よほどの高感度で撮影しない限りは決して劣ることはなく、実用性は十分に高い。交換レンズも続々とリリースされてきており、レンズバリエーションで困ることも少ない。コンデジの利点である小さくて軽く、マクロに強い点、とミラーレス機の利点であるレンズ交換の楽しみと高画質の両方を合わせ持つ、J1のダブルズームキットはお手軽価格で購入できる高コストパフォーマンスの優れた1台だ。
なお、J1は(生産終了製品でなく)一応現行機扱いのようではあるが、量販店などでは在庫がなくなりつつある。年明けの早い段階で市場から消えてしまう可能性もあるので購入するならまさに今かもしれない。
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