BluetoothでiPhoneともつながるミニコンポは
パイオニア「X-SMC2」で決まり!
10年前ならば若者が手に入れたいAV機器の上位に入るアイテムだったミニコンポ。CDやAM/FMチューナーに加えてiPodドックなども装備する現在のミニコンポは、音楽を手軽に楽しめる多機さという点でそもそもお買い得。
ただし、iPhone 5で接続端子がLightning端子に切り替わっているため、新しいiOSデバイスでは旧来のドックがそのままでは使えない。そこで改めて注目されているのがBluetoothだ。
ワイヤレスだから接続端子を気にする必要もないし、大抵のスマホや携帯プレーヤーなどでも使える。ミニコンポでもBluetoothは必須だろう。
CD内蔵のミニコンポで、Bluetooth対応なら便利ということで、いろいろと探し回ったところ、候補に上がって来たのがソニーの「CMT-V50」(最安価格で2万円前後)。発売時期の価格は2万7000円ほどと元々安価な製品ではあるが、CD付きミニコンポで2万円は安い。ラウンドしたフォルムのパネル状のデザインもスマートだし、ソニーのデジタルアンプ「S-Master」搭載や、磁性流体サスペンション構造採用のスピーカーなど、音の点でもなかなか期待できそうだ。
惜しいのは、どうせならばFMチューナーなどもほしいところ。欲張りなようにも思えるが、そんなモデルも実際にある。それがパイオニアの「X-SMC2」だ。
現在の最安価格は1万8000円前後で、発売当初は2万7000円ほどだから、かなりのお手頃な価格になっている。
Bluetoothでも音質は良好!
ポイントはCDに加えてDVDの再生も可能で、薄型テレビなどとつないでDVD視聴ができること。もちろんFMチューナーも内蔵する。iPodドックは当然旧世代用のままだが、Bluetooth対応なので問題ない。
このほかにも機能はもりだくさんだ。専用アプリの「AirJam」を使えば、複数の携帯プレーヤーの楽曲を共有でき、シャッフル再生などが可能。圧縮音源を高音質化する技術「サウンドレトリバー」も備えるので、iPhoneはもちろん、さまざまな音源をより高音質で楽しめる。
実際にいろいろと試してみたが、これだけ多彩なメディアを楽しめて、2万円でお釣りが来るというのは驚きだ。さらにうれしいのが音のよさだ。一体型で比較的コンパクトなサイズながら、なかなかあなどれない音が出た。
最新世代のiPod touchを使ってBluetoothで再生してみたが、低音感が豊かでボコボコと不明瞭にならずによく弾む。声にも厚みがあり、ボーカルなどもクリアで力強い音となかなかいい。
CDでは、より解像感が高く、充実した音質を楽しめた。高域があまり尖っていないので、聴き心地がいいのも好印象だ。また、疑似サラウンド再生が不自然さのない広がりを再現できており、なかなか気持ちの良い音場感を楽しめたのもポイントだ。
自分の部屋で気持ちよくさまざまな音楽を楽しみたいという人には、なかなかお得感のある製品と言えるだろう。
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