International CES 2012では、主会場であるラスベガスコンベンションセンターだけでなく、会場周辺のホテルの一角にプライベートな展示会場を用意して、限られた関係者や報道陣に対して展示を披露する企業も少なくない。ASUSTeKもそのひとつで、今回は高級ホテル「Trump Las Vegas」にプライベート会場を用意して、最新の製品を披露している。
ここではプライベート会場で見たASUSTeKの最新プロダクトの中から、注目に値するタブレット、ノートパソコンなどをご紹介しよう。
Transformerの最上位機種は1920×1200ドット!
CES 2012で話題となっているASUSTeKの新製品と言えば、世界初のAndroid 4.0(ICS)搭載タブレットになるという「Eee Pad Transformer Prime」。しかしASUSTeKのプライベート会場では、その上位機種と思われる合体タブレット「Transformer 700」シリーズがすでに展示されている。
Transformer 700シリーズ最大の特徴は、従来機と同じ10.1型ディスプレーながら、画面解像度がなんとフルHDを超える1920×1200ドットであるというところ。今時珍しい縦横比16対10の画面だが、従来のTransformerも1280×800ドットの16:10だったので、ボディーデザインをそのまま継承するためだろうか。サイズや外観は既存のTransformerシリーズと変わらないように見える。もちろんドッキングのギミックも同様だ。
高解像度ディスプレー搭載や今後正式発表される製品であるからして、当然ながらTransformer Primeの上位機種であり、CPUはTegra 3搭載であろうと思われるのだが(いくつかの報道ではTegra 3と伝えている)、なぜか会場で「搭載CPUはTegra 3 か?」とたずねると、説明員は歯切れが悪く「(バルセロナで開催予定の)2月のMobile World Congressで発表するから、今はまだ言えない」としか答えてくれない。その場にあるASUSTeKの新製品パンフレットを見ても、700シリーズのCPUに関する説明はない。
公開されている仕様からは、800万画素のLEDフラッシュ付きリアカメラ搭載やSuper IPS液晶のディスプレーパネル、「ASUS SonicMaster」サウンド機能対応など、Transformer Primeと同じ仕様を備えることがわかる。OSも同じAndroid 4.0である。既存のタブレットはおろか、高解像度画面のノートパソコンをもしのぐ高精細画面を搭載する製品だけに、正式発表イベントが予定される2月27日(スペイン現地時間)が待ち遠しい。
タブレット関係ではもうひとつ、2011年6月のCOMPUTEX TAIPEI 2011で発表された、タブレットと合体するスマートフォン「Padfone」も出展されていた。本体はスマートフォンサイズだが、10インチクラスのタブレット型ドックの背面に収納することで、タブレットとしても使えるという変わり種である。
とはいえ、6月に見たものから特に変わった様子もなく、「これは製品版?」とたずねても「いやプロトタイプだよ」との返事。単なる参考出品なのかと思いきや、会場で配られていたカードを見ると、Transformer 700シリーズと同じ2月27日に、正式発表をすると書かれている。このヘンタイアイテムもいよいよ本当に市場に登場するようだ。
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