レノボは例年、International CES 2012の会場自体にはブースを設けず、サブ会場であるVenetian Hotel内の「AquaKnox」にて、関係者向けのプライベート展示を行なっている。もちろん今年も同様だ。そこでの商品説明から、レノボはその年に、何に注目しているのかを読み解くのが通例となっている。
そこで今回は、レノボブースで披露された最新製品についてレポートしよう。説明を担当したのは、昨年の連載61回でもお世話になった、同社マーケティング担当のケビン・W・ベック氏。本稿でのレノボ側のコメントは、すべてベック氏のものである。
2012年のレノボを代表する変形ノート
IdeaPad YOGA
レノボの今年のイチオシは、なんといっても「IdeaPad YOGA」だ。ブリーフィングをしてくれたベック氏はもちろん、IdeaPad/ThinkPad全体を統括する複数のスタッフのお気に入りも、この製品だという。
正確にはこの製品、まだ仮称である。YOGAはコードネームだが、あまりに名は体を表しているために「このまま製品名になりそうだ」という。
一見するとYOGAは、普通の13.3インチノートに見える。比較的薄型で、いわゆるUltrabookフォームファクターに近い。重量は1.5kg程度を予定しており、厚みは約16.9mm。少し大きめだか、普通のUltrabookに見える。薄い形状なので、電源コネクターも、四角い独自形状となっている。
だが、ディスプレー部を「180度を超えて」倒していくと、そのままくるりとひっくり返る。そして裏がキーボード、表がマルチタッチ対応ディスプレーの「タブレット」になる。この変形するイメージを「YOGA」と称しているわけだ。
ベック「ヒンジは独自の工夫をして、もうパテントも取得しています。途中の段階でも止まりますから、立てて置いたり、スタンドのような感じにしたりもできます。タブレット形状にすると、キーボードは自動的にオフになりますから、もちろん誤動作はしませんし、キーが机の面と干渉することもありません」
現状では、YOGAが採用するCPUのスペックなどは決まっていないが、ベック氏は「発売時点に登場しているUltrabookに相当するものを採用する」という。YOGAはWindows 7でも動作するものの、ターゲットOSとして完全にWindows 8を想定しており、発売時期も「Windows 8がローンチするタイミングを予定している」そうだ。
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