鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第37回
3Dとゲームに夢中になる喜びをあなたにも!!
ゲーマーのための極上テレビ「REGZA 26ZP2」(前編)
2011年07月13日 12時00分更新
発表時にレポート記事をお届けした東芝の液晶テレビ「REGZA 26ZP2」。実は発売日(6月10日)に某量販店にて購入し、この1ヵ月ほど使い倒しているわけだが、気に入った部分や気になる部分がたくさん出てきた。
そこで使用レポートをお届けしたいと思ったわけだが、とても1本の記事にはまとめ切れないので前後編に分けて紹介したい。
電車で持って帰るにはやや大きい?
製品の概略はレポート記事を読んでいただくとして、簡単に言えば、高画質回路に「レグザエンジン CEVO」を搭載したプレミアムパーソナルモデルである。
偏光メガネを使用する「シアターグラス3D」に対応している点では、春に発売された上位モデル「REGZA Z2」よりも優位だし、驚異的な最小約3ms(約0.2フレーム)の低遅延を実現した「3Dゲーム・ターボ」も搭載。リビングで使える大画面モデルのZ2をベースに、パーソナル用として3Dやゲーム機能を強化した、はっきり言ってかなりマニアックなモデルである。
余談だが、「26V型のテレビなんぞ手軽に電車で持ち帰れる」と思い込み、実際にそうした(だって、買ったその日に使いたかったんだもの)。だが、店を出て5分で後悔。箱がデカイのだ。梱包箱のサイズは幅980×奥行き492×高さ953mmと予想よりも大きく、重さ(梱包時9kg)はそうでもないが、とにかくかさばる。
電車で持ち運べることは自ら証明してしまったが、可能なら思いとどまった方がいい。
さっそく開梱してみたが、当然ながら本体サイズは小さく、ひとりでも簡単に設置ができる。最近の薄型テレビは梱包サイズを薄くするためにスタンドが組み立て式となっており、少々手間はかかるものの、組み立て自体は簡単だ。
背面の端子を見ると、HDMI端子が3系統に、USB端子が1系統と、このクラスのモデルとしては十分な装備だ。しかし、Z2シリーズと比べると、HDMI端子もUSB端子も1つずつ減っている。このあたりは、コスト的な制約もあるのだろうが、Zシリーズの血統として見てしまうと、少々物足りない気もする。
リモコンもZ2シリーズに付属するものとは異なり、下位モデルの「R」シリーズなどに付属するものと同等。デザインや主なボタンの配置などに違いはないのだが、ボタンの素材が光沢のある樹脂製ではなく、通常のゴム製となっているなど、見た目には結構な差がある。
特に下方の開閉パネル部分は、Z2シリーズのリモコンではリモコン下部からカバー部分がはみ出さないように開閉し、開けっ放しでも使いやすいものであるのに対し、ZP2のリモコンはカバー部分が下部からはみ出すため、開けっ放しだと使いにくい。これもコストのためだろうし、機能性に違いはないので、合理的な考え方だとは思うが、少々物足りなく感じた部分だ。
とはいえ筆者の場合、リモコン操作は「レグザAppsコネクト」のタッチリモコンアプリ「RZコマンダー」を主に使っているので、ほとんど気にしていない。
スピーカーは画面下部に前向きに配置されるなど、きちんとした作りだ。実際に音を出してみても、思ったよりもいい音が出ていた。基本的には中域主体の音だが、声がきちんと再現され、物足りなさは少ない。
ただし、基本的に我が家ではAVアンプによるサラウンドシステムで音を出しているので、それらに比べればさすがに音圧感やステレオ再生でのステージ感、低音の力強さなどには差がある。ニュースやバラエティなどならば十分だが、映画や音楽をじっくり鑑賞しようと思うと力不足になる。

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