鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第33回
複数枚超解像に、ネット機能と、最新技術がてんこ盛り!
ソニーBRAVIAの最上位機「HX920」はこんなに凄い!!
2011年04月13日 12時00分更新
例年ならば秋以降に登場するソニーの「BRAVIA」上位機種が、今年は春モデルとして4月下旬に投入される(関連記事)。他メーカーと同様にアナログ放送終了直前の需要の盛り上がりを狙った戦略だが、先行して登場した「EX720」シリーズなどに加え、なんと高画質モデルが3シリーズもラインアップされるという充実ぶりだ。
今回はソニーによる新商品説明会で最上位機種となる「HX920」シリーズの実力を確認する機会を得たので、それを元に機能などを解説しよう。
HX920シリーズは、55V型(予想実売価格43万円前後)と46V型(同35万円前後)の2製品のラインナップとなり、他のモデルがエッジ型LEDバックライト+部分駆動なのに対し、直下型LEDの部分駆動となっている点が異なる。
直下型LEDバックライト+部分駆動という構成自体は従来機の「HX900」シリーズと同様だが、拡散シートの改善でLEDの光を短い距離で拡散できるようになり、LEDの配置を工夫して薄型化を実現していたHX900の6.7mmよりも薄い、3.8mmというかなりの薄型化を実現した。
LEDバックライトの配置が同じ方式の「46XR1」(2008年モデル)では14.4cmもあった厚さが、3年足らずでおよそ1/4にもなっているのだから、技術の進歩には恐れ入る。
この薄型化で、従来からのモノリシックデザインもさらに洗練された印象となっている。画面全体を後方に6度傾け、低い位置にセットする別売のスピーカースタンドと組み合わせたスタイルもより洗練されたものとなり、モダンな室内はもちろん、和室などに置いても収まりが良いように感じた。
このサウンドバースタンド「SU-B461S」(46V型用、実売価格2万5000円前後)は、前方2つのユニットと、背面にサブウーファーを備えた2.1ch構成のスピーカーを内蔵しており、より迫力ある音で楽しめるようになっているのがポイント。
テレビ自体の薄型化は、内蔵スピーカーにとっては音質の点で不利になり、テレビの音が聴き取りにくくなったり、迫力不足を感じたりしがちだ。スタンドにスピーカーを内蔵するのはいいアイデアだし、デザイン的にも他社にはない独特のスタイルを提案しているあたり、「さすがソニー」と言いたい。

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