鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第32回
新高画質エンジン搭載で画質も使いやすさもさらに向上
2D画質極まる!? 東芝「REGZA Z2」の実力に迫る
2011年04月06日 12時00分更新
東芝の大画面テレビ「REGZA Z2」シリーズ(関連記事)は、今後登場するほかのラインナップよりも一足早く投入された上位クラスに位置づけられるモデル。
これは3月いっぱいで終了したエコポイントに対応したものと思われるが、普通ならばスタンダードモデルから投入するところを、まず上位のZシリーズを投入するところが東芝らしい。
それもそのはず。REGZAの全体の売り上げを見ると、数の上でこそエントリークラスやスタンダードモデルには及ばないものの、Zシリーズの人気はかなり高いという。
特に今回取り上げる37V型の「37Z2」(実売価格 20万円前後)は、ミドルクラスのサイズで、リビング用としても大きめなパーソナル用のテレビとしても使える。その実力のほどが気になっている人は多いだろう。
高画質エンジンを新開発
外観デザインも変更
概要から見ていくと、高画質エンジンは新開発の「レグザエンジン CEVO」となった。CEVOとは「CELL EVOLUTION」を意味しており、ハードウェア処理とソフトウェア処理を効率よく分配することで、テレビの映像処理に関してはCELLと肩を並べる処理能力を実現したという。
従来の「レグザエンジン」の約3.4倍の高速演算処理能力を実現するなど、かなり高性能化されている。
そして、IPS方式の液晶パネルも液晶材料を改善してコントラストを向上。エッジ型LEDバックライトを左右に配置するなど、画質に関わるキーパーツのほとんどが一新された。
従来機の「Z1」シリーズと比較して、ディスプレー部の薄型化はさらに進み、奥行き48mmから34mmとなっている。大きく変わった部分はスタンドのデザインで、これまでのX字状の形から、三日月型のフォルムを持ったアルミスタンドとなった。平たい四角形のスタンドが多いなか、この立体的な形状はユニークだし、艶を抑えた仕上げのアルミの質感がこれまた高級感たっぷりだ。
このようにデザイン的にはかなり印象が変わっている。スピーカー部分の処理も左右の端を下向きに絞った形状としてスリムにまとめるなど、細かい部分まで手が行き届いている。

この連載の記事
- 第42回 PS3/PSP向け3Dディスプレー「CECH-ZED1J」を試してみた
- 第41回 ソニーが放つ至高のBDレコ「BDZ-AX2700T」をチェック
- 第40回 早速チェック! スカパーHD!内蔵のソニーBDレコ秋モデル
- 第39回 スマホ連携&3D対応の「Wooo GP08/XP08」をチェック!
- 第38回 ゲーマーのための極上テレビ「REGZA 26ZP2」(後編)
- 第37回 ゲーマーのための極上テレビ「REGZA 26ZP2」(前編)
- 第36回 密閉型の良さを実感!! クリプトン「KX-3PII」
- 第35回 2台目テレビの本命!? 「フリースタイルAQUOS」
- 第34回 3Dとゲームが凄すぎる!! REGZA「ZG2」&「ZP2」
- 第33回 ソニーBRAVIAの最上位機「HX920」はこんなに凄い!!
- この連載の一覧へ