ThinkPad X100eとの徹底比較
ThinkPadシリーズにミニノートが加わったのは、2010年1月に発売されたThinkPad X100eからであった。X100eは、今回のEdge 11と同じ1366×768ドット表示の11.6型ワイド液晶を搭載していた。過去形なのは、すでにX100eの販売が終了しており、その実質的な後継機種が今回のEdge 11だからだ。両者を見比べれば、そのそっくり具合に納得する。
サイズ、質量ともにほぼ等しく、Edgeシリーズ独特の縁どりを除けば、外観デザインもほぼ等しい。また、キーボードも同じアイソレーションタイプで、最上列のファンクションキーを除いて同じである。X100eでは初期(2010年1月)にAMDのシングルコア/シングルスレッドのAthlon Neo MV-40(1.6GHz)を採用し、チップセット(AMD M780G)内蔵のグラフィックス(Radeon HD 3200)を搭載していた。半年後、デュアルコアのAthlon Neo X2 L335(1.6GHz)採用のモデルも発売されるが、さらに半年後(2010年9月)に登場したEdge 11(光沢液晶のみ)ではインテルCPU(Core i3-380UM)を積んでいた。
今回のEdge 11は、再びAMDのデュアルコアCPUに回帰した形になる。そのためか、X100eとEdge 11の内部構造は非常に似通っている。液晶も初期のEdge 11とは違ってノングレアタイプとなり、X100eとの相違点は減った。
X100eを2台所有している筆者にしてみれば、なんとも歯がゆいというか淋しい気持ちもあるのだが、X100eでの問題個所がEdge 11では細部で改良されていた。先ほどの底面カバーの素材が変わったことで強度が増して底面がよりすっきりとしたのに加え、X100eでは使用中に底面がかなり熱くなったが、Edge 11ではそれほどでもない、冷却効率も良くなったようだ。また、空冷ファンの羽根の形状も変わり風切り音も低減している。
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