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週刊 PC&周辺機器レビュー 第104回

最も小さなThinkPad Edge 11にAMDデュアルコア版が登場

2011年06月03日 20時00分更新

文● 池田圭一

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ThinkPad X100eとの徹底比較

 ThinkPadシリーズにミニノートが加わったのは、2010年1月に発売されたThinkPad X100eからであった。X100eは、今回のEdge 11と同じ1366×768ドット表示の11.6型ワイド液晶を搭載していた。過去形なのは、すでにX100eの販売が終了しており、その実質的な後継機種が今回のEdge 11だからだ。両者を見比べれば、そのそっくり具合に納得する。

今回のEdge 11を、赤いThinkPad X100eと比較してみた。大きさといい形状といい、非常に似通っている

Edge 11のキーボード。最上列には各種機能キーが割り当てられている、Fnキーを押してF1~F12を利用

X100eのキーボード、最上列はF1~F12のファンクションキー、右上の電源ボタン周囲がインジケーターをかねている

 サイズ、質量ともにほぼ等しく、Edgeシリーズ独特の縁どりを除けば、外観デザインもほぼ等しい。また、キーボードも同じアイソレーションタイプで、最上列のファンクションキーを除いて同じである。X100eでは初期(2010年1月)にAMDのシングルコア/シングルスレッドのAthlon Neo MV-40(1.6GHz)を採用し、チップセット(AMD M780G)内蔵のグラフィックス(Radeon HD 3200)を搭載していた。半年後、デュアルコアのAthlon Neo X2 L335(1.6GHz)採用のモデルも発売されるが、さらに半年後(2010年9月)に登場したEdge 11(光沢液晶のみ)ではインテルCPU(Core i3-380UM)を積んでいた。

Edge 11では底面カバーが金属製の薄いものに変更された。そのため、ネジの数も減り、よりすっきりとした底面となっている

 今回のEdge 11は、再びAMDのデュアルコアCPUに回帰した形になる。そのためか、X100eとEdge 11の内部構造は非常に似通っている。液晶も初期のEdge 11とは違ってノングレアタイプとなり、X100eとの相違点は減った。

内部をX100e(赤色)と比較。メモリースロットやHDDなどの配置など共通点が多いが、X100eのメモリーはPC2-5300で、Edge 11はPC3-10600となったため流用はできない

 X100eを2台所有している筆者にしてみれば、なんとも歯がゆいというか淋しい気持ちもあるのだが、X100eでの問題個所がEdge 11では細部で改良されていた。先ほどの底面カバーの素材が変わったことで強度が増して底面がよりすっきりとしたのに加え、X100eでは使用中に底面がかなり熱くなったが、Edge 11ではそれほどでもない、冷却効率も良くなったようだ。また、空冷ファンの羽根の形状も変わり風切り音も低減している。

X100e(下)との比較。側面インターフェースは若干変更され、Edge 11(上)ではUSBポートの1つがHDMI出力となっている

空冷ファンの羽根に注目。聞き比べた限りでは、より低騒音のものになったようだ

(次ページへ続く)

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