レノボ「ThinkPad」の入門機的なEdgeシリーズのミニノート「ThinkPad Edge 11」に、AMDデュアルコアCPUを搭載したモデル「2545RW4」(量販店向け)が追加された。レノボ製品はショップ店頭のデモ機など露出が少ないため、どのようなパソコンなのかあまり知られていない側面がある。この機にじっくりと「ThinkPad Edge 11」を紹介しよう。
Edgeシリーズは、ややコンシューマよりのThinkPad
今年初めに登場したThinkPad Edge 11は、ビジネス市場向けThinkPadの中でもコンシューマー寄りのEdgeシリーズに属するミニノートである。当初のモデルはCPUにCore i3-380UM(1.33GHz)を搭載していたが(最小構成8万850円~)、今回のモデルである2545RW4(以下、今回のEdge 11)では、CPUをAMDのAthlon II Neo K345(1.4GHz)に変更し、直販価格で5万4705円とかなり低価格になっている。
本体サイズは、幅284mm×奥行き211mm×高さ15.5~29.2mm。質量は約1.5kg。本体だけであればA4ジャストサイズだが、バッテリーが背面に飛び出した形となるために、実質はA4ファイルサイズ。外観は、Edgeシリーズ共通のデザインコンセプトで、本体および天板の周囲を銀色の樹脂パーツが帯状に覆うもの。派手ではないが飽きのこない、非常にシンプルなデザインとなっている。ユニークなのは、電源オン時にThinkPadロゴのi(赤丸)がLEDで光ることである。
搭載する液晶ディスプレーは、LEDバックライトの1366×768ドット表示、11.6型ワイドだ。インテルCPU採用の初期Edge 11では光沢パネルであったが、今回のパネルは屋外などで使っても表面反射が目立ちにくい非光沢タイプとなっている。
キーボードは、同社のIdeaPadシリーズやThinkPad X100eで採用されたアイソレーションタイプのもの。旧来のThinkPadユーザーには6列ということであまり好まれないのだが、実際に使ってみるとタッチ感やストロークの重さなど、ミニノートとしては優秀だ。また、ポインティングデバイスは、スティック状のトラックポイントと、タッチパッドの双方を備えたウルトラナビだ。マウスボタンも上段3つ、下段2つの計5個あり、両方あるいはどちらか片方を利用できるので、好みに合わせて使い分けると良いだろう。
搭載するインターフェースは、有線LAN(1000BASE-T)と無線LAN(802.11b/g/n)、USB 2.0×3(うち1ポートは電源供給を強化したPowered USB)、4in1メディアカードスロット、HDMI出力端子で、ミニノートにしては珍しくプロジェクター接続を考慮してか外部ディスプレー出力(アナログRGB)も備える。また、バッテリーは6セル(拡張タイプ)が標準で付属し、5.6時間のバッテリー運用が可能だ。レノボダイレクト(直販サイト)では、本体にきっちり収まる3セルのバッテリーもオプションで用意されている。
(次ページへ続く)

この連載の記事
-
第133回
PC
Skyrimも快適? GeForce内蔵Ultrabook ASUSTeK UX32VD -
第132回
PC
写真やゲームをより美しく見せるナナオの液晶 FS2333 -
第131回
PC
デジカメとスマホを手軽に連携する無線LAN SDカード FlashAir -
第130回
PC
スレートPCをCore i7で蘇らせたオンキヨー TW3A-A31 -
第130回
PC
無線とタッチで使い勝手が進化したペンタブレット Intuos5 -
第129回
PC
14型のUltrabookはアリか? デザイン重視のENVY 14 SPECTRE -
第129回
PC
小型でも強力GPU搭載のゲームPC Alienware X51を検証 -
第129回
PC
Ultrabookと一緒に持ち歩きたい 超小型マウス「Cube」 -
第129回
PC
店頭モデルも4コアCPUに パワーアップしたLets'note B10 -
第128回
PC
WiMAXモバイルルーターの決定版!? Aterm WM3600Rを試す -
第127回
デジタル
高速SSDで起動・復帰が速いUltrabook Aspire S3-951 - この連載の一覧へ