このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

週刊 PC&周辺機器レビュー第101回

Sandy世代のThinkPad T420sに見る「ThinkPadらしさ」

2011年05月13日 12時00分更新

文● 池田圭一

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 今回紹介する「ThinkPad T420s」は、今年1月のCES 2011で試作機がお披露目され、3月末に正式発表された製品だ。モバイル向けThinkPadの中では、フラグシップ的な位置付けとなるTシリーズの最新軽量モデルである。Sandy Bridge搭載ノートではやや後発の製品となる。

「ThinkPad T420s」。16:9の14型ワイドディスプレーを搭載するため、前機種のT410sよりも横幅がわずかに大きくなった

 Tシリーズの位置付けは「ハイパフォーマンス・スリムノートブック」で、HDD(またはSSD)と光学ドライブの2スピンドルノートとなっている。ちなみに、3桁型番はワイドディスプレー搭載を表わし、冒頭の1文字がディスプレーサイズで、2文字目が世代、末尾に小文字の「s」が付くとスリムな軽量モデルということを示す。ThinkPad T420sは14型ワイドディスプレーを搭載した3世代目の軽量モデルとなる。

変わらないこと!
それが最もThinkPadらしいコンセプト

 まず外観から見ていこう。ThinkPadのデザインコンセプトは、ここ10年ほどは大きく変わっていない。無駄を削ぎ落とした直線的なデザインに、飾り気のないつや消しブラックのしっとりとした特殊塗装(いわゆるピーチスキン)。マグネシウム合金の内部シャーシと樹脂カバーの本体構造に加えて、今も多くのユーザーがこだわる7段キーボード。さらにつや消しのディスプレーなど、トータルイメージはかたくななまでに変わらず、T420sでもそのすべてが如実に現われている。

 細部に目をやれば、コネクター類やインジケータランプの配置に微妙な変更はあるものの、全体像は変わらず、まるで黒い石版だ。

最薄部21.2mmのスリムでフラットな前面。世代を重ねるごとに、シンプルになっていく本体背面。最大の変更点は、eSATAが廃止されてUSB 3.0が追加されたこと。左から有線LAN、USB 3.0(青)、Powered USB 2.0(黄)、DisplayPort、アナログRGB出力

 本体サイズは幅343.0×奥行き239.1×高さ21.2~26.0mm、標準の6セルバッテリーを搭載して質量約1.8kgである。なお、ディスプレーは14.0型ワイドの1600×900ドット表示で、LEDバックライトのツヤ消しタイプだ。やや画面が暗い印象も受けるのだが、画面全体の明るさは均質でとても見やすいものであった。前機種よりわずかに横長になったが、これは搭載ディスプレーの縦横比が16:9になったからである(前機種は1440×900ドット)。

 厚みや質量は、モバイル重視のThinkPad Xシリーズに匹敵するほどであり、持ち運びにも最適だ。USBフラッシュメモリーや小型の外付けHDDの普及により、内蔵光学ドライブの必要性も減ったとはいえ、必要なシーンで力強い味方になるだろう。

本体左側面。左からUSB 2.0、ヘッドホン、4in1メディアカードスロット(ExpressCard/34スロットに装着)。手前側はHDDカバー本体右側面。ほとんどを着脱可能な光学ドライブが占める。手前側にあるのは無線関係オン/オフスイッチ。機内持ち込み時などに安心だ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

この連載の記事