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いま旬のビジネスPC 第32回

東芝のエントリーモデル 「Satelite B450」を試す

ピークシフト対応機の本当のところ

2011年05月19日 09時00分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

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ピークシフト機能は手動で導入する

 B450の搭載アプリケーションは、PCの診断機能が中心だ。自己診断を行える「東芝PC診断ツール」、各PCのヘルスチェックや冷却ファンの機能が失われていないかどうかをテストできる「東芝PCヘルスモニタ」がインストールされている。

「東芝PC診断ツール」の画面。診断結果のログをテキスト形式で出力できる

「東芝PCヘルスモニタ」の画面。HDDの健康状態や落下時のヘッド待避機能についての設定を行える

 また、節電といえばピークシフト機能が気になるところ。実はピークシフト機能は古くからある機能で、東芝のSatelliteシリーズもWindows XP世代ですでに提供していた。

 そして冒頭のとおり、本製品はピークシフト機能に対応している。ただ、初期状態でピークシフト機能を使う専用アプリケーション「東芝ピークシフトコントロール」がインストールされておらず、手動で追加する必要がある。

 導入手順は以下の通りだ。

スタートメニューを開き「アプリケーションの再インストール」をクリックする

ブラウザーが起動し、画面が表示されたら「セットアップ画面へ」をクリックしよう

「ユーティリティ」タブを開き、画面左の一覧から「TOSHIBA Peakshift Control」を選択。右側の画面が切り替わるので「東芝ピークシフトコントロール」のセットアップというメッセージをクリック

セキュリティの警告がでたら実行を許可

「開始」ボタンをクリックして、インストーラの展開を行う

インストーラが起動したら、画面の通りに進めてインストールを完了する

 以上でインストール作業は完了。以降は「東芝ピークシフトコントロール」は常駐する。設定画面を開くには、通知領域にあるアイコンをダブルクリックするだけでいい。

インストール後はソフトが常駐し、タスクバーの通知領域にアイコンが追加される。このアイコンをダブルクリックすると設定画面を開ける

「東芝ピークシフトコントロール」の設定画面

 設定画面を開くと、ピークシフト機能の有効/無効の切り替えや、ピークシフト時間(バッテリー駆動時間)、バッテリー充電開始時間などの設定を行える。高負荷作業を行った際に急激にバッテリーを消費することを配慮して、バッテリー残量が少なくなると充電を開始する機能も備わっている。


ピークシフトで電力使用制限に先手を打つ

 本体は至ってベーシックな作りだが、タイピング時のキーボードのたわみなどはなかった。本製品は100kgfの面加圧テスト、70cmの落下テスト、30ccの防滴テストもパスしていることから、堅牢性の高さもうかがえる。

 今夏は、節電対策によるエアコンの使用制限もあり、夏場のオフィスの温度は上がりがち。そこで「東芝PC診断ツール」や「東芝PCヘルスモニタ」により、PCの健康管理をある程度は自力で行える点は心強い。「TOSHIBA ecoユーティティー」も節電対策に有効で、ピークシフト機能と組み合わせれば効果は高まるだろう。

 もうひとつ重要なポイントとしては、必要以上のスペックを搭載しないことだろう。今回の評価機はCeleron 930をCPUとして搭載しているが、オフィスソフトを使う限りで性能不足を感じることはまずなかった。それよりも、Core iシリーズなどに比べて消費電力が少ない点が現状ではメリットになる。今後は、搭載アプリケーションと必要スペックを見極めつつ、導入するPCを考えたい。

今回試用したSatelite B450の主なスペック
CPU Celeron 925(2.30GHz)
メモリー 2GB
グラフィックス オンボード
ストレージ HDD 250GB
インターフェース USB 2.0×3、コンボ端子×1、1000BASE-Tなど
サイズ 幅374×高さ37.6(最薄部33.4)×奥行き250.5mm
重量 約2.4kg
OS Windows 7 Professional 32bit版
直販価格 17万4510円

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