Sandy Bridge搭載は省電力志向のためか
購入時のカスタマイズ選択では、以下の構成が選択できる(4月19日発表分、評価機は独立GPUなし)。
CPU | Core i7-2620M(2.70GHz)、Core i5-2540M(2.60GHz)、 Core i5-2520M(2.50GHz)、Core i3-2310M(2.10GHz) |
---|---|
メモリー | 2~8GB |
GPU | CPU内蔵(Intel HD Graphics 3000)、 NVIDIA NVS 4200M(1GB) |
ストレージ | HDD 320GB(5400、7200rpm)、250GB(5400rpm)、 SSD 160GB、128GB |
そのほか | キーボード(日本語、英語)、指紋センサー(有/無)、 ウェブカメラ(有/無)、Bluetooth 3.0(有/無)など |
OS | Windows 7 Home Premium 32/64bit、同Professional 32/64bit、 同Ultimate 32/64bit |
試用機の構成は、CPUにCore i5-2520M(2.50GHz)、メモリー2GB(2GB×1)、HDD 320GB(7200rpm)、OSはWindows 7 Professional 32bit版という構成だった。これは3月29日発表の「41716GJ」モデルのようだ。
Core i5-2520Mはモバイル向けSandy Bridgeの2コア/4スレッドタイプで、通常電圧版Core i5ではローエンドの位置付けだ。TDPは35Wとやや大きいが、ThinkPadではT420sへの搭載のほか、同時に発表された「ThinkPad X220」などにも採用されている。
気になる性能だが、Windowsエクスペリエンスインデックスは最低値が「4.7」(グラフィックス)と低めだ。特にCPUの「7.0」と比べると差が大きく、Intel HD Graphics 3000が足を引っぱっている。CPUやHDDなど構成の近い富士通「LIFEBOOK SH76/C」のインデックス値と比較すると、グラフィックスだけが1.0も低くなっている点は気になる。
総合ベンチマークテスト「PCMark Vantage」(32bit)の結果も、やや不思議な数値となった。ThinkPad T420sのトータル値は5881。片やLIFEBOOK SH76/では6880と、1000近くも遅いのだ。MemoriesやGamingなど個々の値ではLIFEBOOKを上回るのだが、2GBというメモリー容量が他項目のスコアに響いているのだろうか。
PCMark Vantage 32bitのスコア | |||
---|---|---|---|
PCMark | Memories | TV and Movies | Gaming |
5881 | 4029 | 4094 | 3955 |
Music | Communications | Productivity | HDD |
6736 | 8641 | 4769 | 4235 |
ベンチのスコアに疑問は残るが、実のところ使っていて画面表示に遅さを感じることはまったくない。全体的に処理がもったりする感じはあるが、これは試用機のメモリーが2GB(シングルチャンネル)ということに起因すると思われる。メモリーを2GB追加して4GB(2GB×2、デュアルチャンネル)にすることで、大きく改善されるだろう。
グラフィックス性能が気になるようなら、1万3230円の追加で独立GPUの「NVS 4200M」を選択してもいいだろう。NVIDIAのGPU制御技術「Optimusテクノロジー」に対応しているので、アプリケーションごとにNVS 4200Mを使うかCPU内蔵のHD 3000を使うかを、自動で判断してくれる。
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