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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第26回

32bit信号処理と第4世代「ダイレクト エナジーHDアンプ」搭載

格闘系AVマニアに贈る逸品! パイオニア「SC-LX83」(前編)

2011年02月02日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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初心者でも簡単な操作で
最適なサラウンド環境に自動設定できる

ホームボタンを押すと表示されるGUIメニュー。項目は少なく、自動音場補正機能アドバンスドMCACC関連と、システム設定のみだ

リモコンの「ホーム」ボタンを押すと表示されるGUIメニュー。項目は少なく、自動音場補正機能アドバンスドMCACC関連と、システム設定のみだ

 GUIによるメニュー操作などは、基本的には従来機そのまま。他社のAVアンプでは、オーバーレイ表示により視聴中の映像に重ねてメニューが表示できる機種も多いが、本機の場合は、完全に画面が切り替わってしまうため、視聴は中断されてしまう。

 その分、メニューは各種設定のみに限定されており、視聴中によく使うサラウンドモードの切り替えや、各種高音質・高画質機能のON/OFFは本体またはリモコン側のディスプレー表示で操作する。

 実用上の不満はほとんどないが、昨今のテレビやBlu-ray DiscレコーダーのようにGUI主体の操作に慣れている人は、少々戸惑うかもしれない。

「アドバンスドMCACC」のメニュー。フルオート/オート/マニュアルと3つもの操作モードがあるのが、同社の自動音場補正の大きな特徴

「アドバンスドMCACC」のメニュー。フルオート/オート/マニュアルと3つもの操作モードがあるのが、同社の自動音場補正の大きな特徴

フルオートMCACCでは、EQタイプをひとつだけ選んで測定を行なう。作業はセットアップ用マイクの設置と接続を行ない、画面の「スタート」を選ぶだけだ

「フルオートMCACC」では、EQタイプをひとつだけ選んで測定を行なう。作業はセットアップ用マイクの設置と接続を行ない、画面の「スタート」を選ぶだけだ

オートMCACCでは、3つのEQタイプの測定をすべて行なう。その後の作業などはフルオートと変わらないが、測定時間は長めで、3~5分程度かかる

オートMCACCでは、3つのEQタイプの測定をすべて行なう。その後の作業などはフルオートと変わらないが、測定時間は長めで、3~5分程度かかる

付属する音場補正用マイク。モノラル仕様のマイクで、底面には三脚などに固定できるネジ穴も設けられている

付属する音場補正用マイク。モノラル仕様のマイクで、底面には三脚などに固定できるネジ穴も設けられている

 設定はまず、自動音場補正機能「アドバンスドMCACC」による測定を行なう。基本的な操作は測定用のマイクを視聴位置にセットして、マイクを専用の端子に接続したらスタートするだけだ。

 測定時間は他社に比べるとやや長い印象だが、作業そのものは簡単。「初心者でも簡単な操作で最適なサラウンド環境に自動設定できる」という意味での自動音場補正は、ここまでで十分だろう。

 EQモードは、各チャンネルの左右を揃えて補正を行なう「SYMMETRY」、すべてのスピーカーを独立してフラットな特性に補正する「ALL CH ADJ」、フロントスピーカーを補正せず、ほかのスピーカーもフロントスピーカーの特性に合わせる「FRONT ALIGN」の3つがある。これらは好みに応じて使い分けるといいだろう。メーカーの推奨はSYMMETRYだ。

システム設定のメニュー。初期設定やネットワーク設定などを行なうメニューで、最初に使うときに設定してしまえば、後はほぼ使うことはない

システム設定のメニュー。初期設定やネットワーク設定などを行なうメニューで、最初に使うときに設定してしまえば、後はほぼ使うことはない

入力端子の設定では、入力名や接続するデジタル端子、コンポーネント映像端子などの組み合わせを選べる。接続する機器に合わせてカスタマイズが可能だ

入力端子の設定では、入力名や接続するデジタル端子、コンポーネント映像端子などの組み合わせを選べる。接続する機器に合わせてカスタマイズが可能だ

「Flicker Reduction」の設定では、GUI画面のチラツキを調整できる。これも見え方に合わせて調整すればいい

「Flicker Reduction」の設定では、GUI画面のチラツキを調整できる。これも見え方に合わせて調整すればいい

ネットワーク設定では、IPアドレスやプロキシ設定のほか、ネットワーク経由での操作を受け付ける「ネットワークスタンバイ」機能の設定もできる

ネットワーク設定では、IPアドレスやプロキシ設定のほか、ネットワーク経由での操作を受け付ける「ネットワークスタンバイ」機能の設定もできる

 このほかの設定項目は、まさに初期設定と言えるもので、入力端子の設定を始め、HDMI連携機能のON/OFFといった各種の設定を行なう。

 入力端子の設定では、本機はUSBキーボードによる文字入力にも対応(英語配列のみ)しているので、入力ソースの名称変更なども容易に行なえるようになった。

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