生き残った各社からモバイルオーディオが出揃ったかに思える昨今、今度はモバイルサウンドの音質向上や改善をうたった「ヘッドホンアンプ」が流行の兆しを見せている(関連記事)。
モバイルオーディオといえども、自宅で聴く固定型の重厚長大なオーディオセットと同じビジネスモデルを少し遅れて追いかけてくることに変わりはない。
筆者がメインで使っているモバイルオーディオは、既に販売終了した往年のケンウッドの「HD60GD9」だ。そしてその次にに愛用しているのがBang & Olfsenの「BeoSound 2」。最後がノイズリダクション対応のヘッドホンが付属するソニーの「ウォークマン NW-S744」だ。
HD60GD9とBeoSound 2は、いずれも価格性能比ではない、オーディオとしての独自のポリシーとクオリティーの両方を備えたこだわり系の音楽デバイスだ。単なる流行性や操作性、収録曲の容量、ファッション性などを追い求める人には、まったく向いていない。
一方、iPod touchはアップルという超個性的な会社が発売しているのとは対照的に、特徴のない平坦なデジタルミュージックプレイヤーだ。個人差があるので表現は難しいが、分かりやすく言えば、私にとっては「あまり音質がよくない」。しかし、たまに「面白すぎる」ソフトウエアが登場することがあるので、完全無視はできない。
オーディオ市場には、そんなiPodファミリーの音質を向上させるという処方箋を売り物にしているアタッチメントが数多く存在する。今回、筆者が地元の上野周辺をブラついていて見つけたオーディオテクニカの「iPod専用ポータブルヘッドホンアンプ」(AT-PHA30i)も、そんな柳の下のドジョウを狙ったiPod周辺機器のひとつだ。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである。
(次ページへ続く)
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