盛り上がりを見せるスマートAIグラス
一言で言ってもいろいろなタイプの製品がある
ここ1~2年、スマートAIグラスの世界が急激に面白くなってきた。筆者なりに大ざっぱに分類すると、
・フレーム上部に極小プロジェクタを搭載する「トッププロジェクタ型」(Halliday系)
・レンズ内部に導光板を仕込み側面投射する「ウェーブガイド型」(Even G2やRokid系)
・Bluetoothオーディオグラスを進化させた「オーディオグラス拡張型」(OWNDAYS CONNECT系)
あたりに整理できそうだ。さらにその中に「カメラあり派」と「カメラなし派」が存在する。
そんな多種多様な製品群の中から、先日ヨドバシAkibaにテレビを買いに行った筆者は、なぜか同じフロアに展示されていた「Even G2」を見つけてしまった。しかも在庫は最後の1台。気がつけばレジに向かっていたのである。
スペックや技術解説はすでにネット上に大量に存在するので、本稿では「技術に強くない普通のガジェット好き」として感じた部分を中心にご紹介したい。
ちまたでは「普通の眼鏡とほとんど変わらないスマートグラス」と評されるEven G2とその同類項製品だが、実物を見るとかなり違う。
最大の特徴はレンズ面だ。通常の眼鏡のレンズのような曲面ではなく、ほぼフラットな平面構造になっている。これはレンズ内部に導光用ウェーブガイドをサンドイッチしているためで、現状の技術では美しい湾曲面との両立が難しいのだろう。しかし、その制約を逆手に取ったような未来感のあるデザインは見事である。レトロと近未来が絶妙に混ざった工業デザインなのだ。
収納ケースも実によくできている。最近の完全ワイヤレスイヤフォンと同じく、ケースそのものが充電ステーションになっている。磁力で吸い付くように収納される感覚も気持ち良い。
オプションのスマートリングを組み合わせることでさらに便利
Even G2は、オプションのスマートリング「Even R1」がなくても基本操作は可能だ。テンプル後端をタップしたりスライドしたりすることで、メニュー操作や画面切り替えをする。しかし通知確認、翻訳、原稿表示などを頻繁に使い始めると、耳元へ何度も手を持って行くことになる。周囲から見ると、スマートグラスを知らない人には「妙に落ち着きのない人」に見えるかもしれない。
そこで活躍するのがスマートリングEven R1だ。リングを親指で軽く操作するだけで、表示切替やスクロールが可能になる。筆者は左手親指操作前提でサイズを決めた。リングはサイズが非常に重要なので、通販購入時はサイジングキットを試すことを強く勧める。サイズは米国表示で対応サイズは6~15あたりとなる。
しかもEven R1は睡眠や健康管理機能まで備える「スマートリング」でもある。筆者の左手薬指には数年前からEVERINGが常駐しているが、まだ数本余裕があるので、この手のウェアラブル指輪が今後増えても何とか対応できそうだ。
スマートAIグラスというと、映画のように外界へ半透明表示が浮かぶイメージを想像する人が多い。しかしEven G2にはカメラが無いので、現実空間を認識してARオブジェクトを重ねるような高度な空間撮影は物理的に不可能だ。
本稿中のAI表示が街に浮いている写真は、実際にはレンズ裏から苦労して接写した表示画面と現地写真をAI合成したものだ。
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