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T教授の「戦略的衝動買い」 第90回

iPodの音質を改善!? Dock出力のヘッドホンアンプ

2010年03月11日 14時00分更新

文● T教授

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9800円前後という実売価格が絶妙

 ウワサによると、iPodもデジタル回路だけを経由してデータを出力する外部端子の「Dock」には美麗な音が流れているらしい。一方、ヘッドホン端子は、独自の安いヘッドホンアンプで妙な味付けをして出力しているように感じる。

 オーディオテクニカの商品は、そのピュアなDock端子に接続し、iPodの性能をフルに引き出すというDockコネクター型のヘッドホンアンプだ。実際に使用してみると顕著なのは「音が大きくなる」こと。これは音質とはまったく関係ないが、思わず判断ミスをしそうなほど勢いあるパワーだ。

iPod nano、classic、touchなど多くの世代のiPodに対応する

純正やお気に入りのヘッドホンをユニットのヘッドホン端子に挿入するだけ。ユニットの裏側にはクリップがあるので操作し易い衣服の上に留めたりが可能だ。バッテリーはiPodから借用するので、iPodの電池の持ちが3分の2くらいになるそうだ

おおよそすべてのiPodの操作は、iPod本体をポケットの中や鞄に入れていてもリモコンユニットで可能だ

リモコンユニットの側面には「HOLD」の為のスライドスイッチが付属するので、移動中などに誤ってものが触れても音楽再生には影響しない

 筆者の感覚では、普段使っているShureのカナル型ヘッドホン「SHURE E500 PTH」では、「iPod専用ポータブルヘッドホンアンプ」は使わないほうがよかった。しかし、iPodに付属するヘッドホンでは、それなりに重低音の輪郭が明確になり、エレキベースやバスドラムの歯切れ感、パワー感は確実に改善されていると感じた。

 9800円前後という実売価格が、消費者のなかなか微妙な心のゾーンを突いている。高性能の実売3万円以上のヘッドホンはとても買えないが、純正ヘッドホンの薄っぺらい音質を何とかしたい……と考えているiPodユーザには超お勧めだ。お金があるなら、素直に高性能ヘッドホンの購入をお薦めする。


今回の衝動買い

アイテム:iPod専用ポータブルヘッドホンアンプ(AT-PHA30i)
価格:9800円(ヨドバシカメラ・マルチメディア上野にて購入)


T教授

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。

 

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