動画の保存形式はQuickTime形式
撮影時の機能としては、逆光補正や露出補正、夜景モード、動体検知などがある。おもしろいのは動体検知で、これは映像内の物体が3秒以上動いている場合に自動的に撮影を開始するという機能。ペットの撮影などで使えそうだ。
撮影した動画は、H.264形式で圧縮される。ただフォーマットは現在多くのデジタルビデオカメラで採用している「AVCHD」ではなく、QuickTimeファイル(拡張子:.mov)として保存される。PC上で再生するには別途QuickTime Playerが必要となる。
静止画撮影は専用のモードが用意されているほか、動画撮影中でも静止画を記録することが可能(ただし、解像度は動画の解像度と同一となる)。静止画モードでのオプションとしては、動画と同様に解像度やホワイトバランス、測光方式などが用意されている。なお、音声だけを録音するモードもあり、ボイスレコーダー代わりにも使える。
撮影した動画を即座にインターネットで公開できる
「ServersMan mini」
ユニークなのは、添付のSDメモリーカード内にフリービットの「ServersMan mini」と呼ばれるアプリケーションが添付されていること。これはデジタルカメラ/ビデオカメラで撮影した動画や静止画を、インターネット経由で簡単に公開できるというアプリケーションだ。
使い方は、ServersMan miniが入ったSDメモリーカードを挿した状態のADV-528HDをPCに接続し、PCからSDメモリーカード内のServersMan miniを実行する。最初に表示されるウィザードに従ってアカウントを取得し、設定画面で公開するように指定すると、ServersMan miniが実行されているPCがウェブサーバになる。
外部からの接続には中継サーバを経由する。設定時に表示されるURLが中継サーバのものとなっており、ウェブブラウザーを使ってそのURLにアクセスするとServersMan miniを実行しているPCにリダイレクトされるというわけだ。
外部公開時のウェブページは「すべてのファイルを一覧形式で表示」「画像だけを公開」「動画だけを公開」の3種類から選択できる。動画だけを公開にすると、プレーヤーが埋め込まれたページがウェブブラウザー上に表示され、ダイレクトに再生可能となる。
インターフェイスはごくシンプルで、使い勝手はよい。ただ、マニュアルに使い方についての説明がなく、同サービスのウェブサイト上のマニュアルを参照しなければならないのは不親切だろう。せっかく便利なアプリケーションなので、紙のマニュアルでもしっかり説明してほしかった。
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