今回の一連の特集において、我々(筆者と編集担当)は画質や使い勝手の評価のために首都圏から特急で約2時間ほどの観光地(山奥)に向かった。
その準備段階において「最近のモデルは手ブレ補正が強力だから、三脚は不要に違いない」「そもそも本格的な撮影のための装備を使っても、ユーザー目線の評価にならないでしょう」などという言い訳のもと、我々は潔くビデオカメラのみを持って出かけることにした。
しかし、実際にテストをしてみると、装備が足りず悪戦苦闘。時間だけが過ぎ、「(検証には関係ないけど)山頂で夕焼けを撮ってビールで乾杯!」という華々しい計画はタイムオーバーで崩れ去った。そこで最終回は、そんなロケハンの反省を踏まえて、「これがあると良かった!」と痛感したアクセサリーなどを紹介したい。
マクロを撮るのに苦労した!
あればいろいろ重宝するコンバージョンレンズ
まず困ったのが、花のクローズアップなどのマクロ撮影。ちょうどいい被写体を見つけても、かなり接近して撮影する必要があり、そのせいで自分の影が入ってしまうなど、都合良く撮影できる場所を探すのに時間がかかってしまった。こんなときワイドコンバージョンレンズがあれば、比較的距離をとったまま被写体に寄った撮影ができる。
デジタル一眼のレンズ交換が魅力に感じた場面だ。マクロ撮影に限らず、レンズ交換によって、より自分の狙いに合った撮影が行なえるというのはハイアマチュア層には魅力だろう。
HDビデオカメラには、レンズ交換こそできないものの、ワイド/テレコンバージョンレンズがアクセサリーとして用意されている。これを使えば、より広角または望遠の撮影も可能。このほか、雪山や海岸の砂浜のような光量オーバーになりそうなシチュエーションで役立つ「NDフィルター」などもある。これらを使えば、より広範囲な撮影条件でも万全な撮影ができるだろう。
音質も重視する人に欠かせない外部マイク
続いて困ったのは、マイクが拾う音。撮影中、筆者と編集者のちょっとした打合せがばっちり入ってしまうのだ。さらに、見晴らしの良い景色を望遠で撮っているのにもかかわらず、自分の周囲の人の、まるで関係ない話が入っていると映像の雰囲気が台無しで、いきおい音声をすべてBGMに差し替えてしまいたくなる。
こんなときに便利なのが、外部マイク。指向性の強いガンマイクや、狙った音だけを収録できるズームマイクなどが便利だ。
また、ビデオカメラ上位機種にはサラウンドマイクを内蔵するモデルもあるが、外部マイクにはサラウンド音声を収録できるサラウンドマイクというのもある。これをシアター機器で再生すると、周囲の音が面白いくらいリアルに再現され、撮影したときの雰囲気がよく伝わるのだ。
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