12月15日、セールスフォース・ドットコムは「Force.com」を利用したアプリケーションを、パートナー企業が自社ブランドサービスとして提供できる「OEMパートナー・プログラム」を発表した。パートナーのサービスの一部としてエンドユーザーに提供が可能で、エンドユーザーに対する料金もパートナーが独自に設定できるようになる。
Force.comは、セールスフォースのクラウドプラットフォーム。この上で動作するアプリケーションはパートナーであるシステムインテグレーターやISV(独立系ソフトウェアベンダー)などが開発可能で、セールスフォースが運営するマーケットプレイス「AppExchange」にて販売できる。エンドユーザーがAppExchangeに登録されたアプリケーションを利用するには、セールスフォースのライセンスを購入した上で、AppExchangeのアプリケーションを購入する仕組みとなっている。
一方、今回発表されたOEMパートナー・プログラムでは、Force.com上で動作するアプリケーションを開発したパートナーが自社製品として販売することが可能になる。エンドユーザーによるセールスフォースとの契約やライセンス購入は不要で、支払いはパートナーに対してのみ発生する。セールスフォースへの支払いは、エンドユーザーとの契約成立後にパートナーが行なうことになる。
OEMパートナー・プログラムでは、セールスフォースが提供しているCRM機能は利用できないが、それ以外のForce.comが搭載するすべての機能は利用できる。モバイルとカスタマーポータルの機能は、追加のライセンス料金が必要となるが、それ以外の機能は標準で利用可能だ。
もちろんすべての機能を利用する必要はなく、アプリケーションの実行はForce.comで行なうが、ユーザーのデータのローカルに持つという方法もできる。
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