Windows 7は標準でマルチタッチ機能をサポートしている。タッチパネルやタッチパッドを複数の指でなぞり、さまざまな操作ができる。今回はアイ・オー・データ機器から2010年1月に発売予定の「LCD-AD221FB-T」の試作機をお借りできた。「LCD-AD221FB-T」は21.5型のフルHD液晶で、Windows 7のマルチタッチに対応している。早速レビューしてみよう。
ケーブルをつなぐだけで即使える
まず映像入力は、HDCP対応のDVI-DとアナログRGB(D-sub15ピン)の2系統を備え、タッチパネルの操作はUSB 1.1で行なう。あとは、内蔵スピーカー用のステレオオーディオケーブル(ミニジャック)をつなげるだけで準備完了。Windows 7パソコンを起動してしばらく待つと、バックグランドでデバイスが認識される。この時点からタッチでの操作が可能だ。タッチパネルは光学式で、指先のほか付属のペンでも操作できる。
初期状態ではパネルがやや暗く感じられたが、メニューから輝度とコントラストを高くすれば明るく、くっきりとした表示になった。画質も暖色系の色味が強かったが、色温度を上げれば好みの色合いに調節できる。輝度は260cd/m2、コントラストは1000:1、応答速度は5msと、同価格帯の液晶ディスプレーと変わらないスペックを持つ。解像度も1920×1080ドットのフルHDで、タッチパネルが内蔵された分だけコストパフォーマンスが高いと言える。
外観は直線的なデザインで、ベゼルは左右が11mm、上が24mmとスリムになっている。スタンドは金属製で高級感があり、安定性も抜群だ。液晶パネル表面には厚さ2mmのガラスがはめ込まれており、映り込みは強め。室内が明るい状態で黒っぽい画像などを表示すると、光源でなくても普通に映ってしまう。タッチパネルではしかたのないところか。ガラスは硬度8Hと頑丈で、227gの鉄球を145cmから落下させるテストをクリアしている。指で強く押してもびくともしないし、ペンを強く当ててしまっても傷つくことはなさそうだ。
フルHDの解像度とはいえ、表示エリアのサイズは476.6×268.1mm、画素ピッチが0.248×0.248mmなので視認性は高い。しかし光学式センサーなので、ペンや指をパネル表面数mmまで近づけると、意図せず反応してしまうことがある。細かい操作は苦手なので、Windows 7のディスプレーの設定で、DPIを大きくしておくと使いやすい。
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