スマートになったコンパクト・モバイルスキャナー
昨今のデータこそ電子化が進んでいるものの、ペーパーレスオフィスはなかなか実現しないものだ。「ScanSnap」シリーズは、そんなオフィス環境に一石を投じるアイテムとして、PFUが販売するドキュメント読み取り専用のイメージスキャナーである。ラインアップは2種類あり、卓上で利用する大量処理向けのモデル(ScanSnap S1500、S1500M)と、USBバスパワーで動くコンパクトなモデルがある。
今回は、モデルチェンジしたばかりのコンパクトモデル「ScanSnap S1300」(FI-S1300)を紹介しよう。S1300では、上位モデルのS1500で一足先に採用した「インテリジェント機能」を搭載したという。これはどのような機能なのだろうか?
まずはハードウェアからチェックしていこう。ScanSnap S1300の前身となったのは、2007年に発売された「ScanSnap S300」で、カタログスペックを見る限りでは今回のS1300とほとんど変わりはない。読み取り解像度は最高1200dpi相当(モノクロ)のCISラインセンサーを2基内蔵し、一度の紙送りで書類の表裏を同時に読み取れる。原稿台となる給紙トレイは、ADF(オートドキュメントフィーダー)として働くため、普通紙程度の厚さの原稿であれば10枚程度(表裏で20ページ分)までを連続して読み取れる。
S1300は同梱されたUSB接続ケーブルと、電源供給用の補助USBケーブルの2本を同時に使うことで、USBバスパワーでの駆動が可能である。読み取りサイズは名刺サイズからA4判サイズまでの原稿に対応。読み取り速度は実用レベルの読み取り解像度(150dpi)にしたときに、毎分8枚(両面・片面とも)と比較的高速だが、これは同梱のACアダプターを電源とする場合で、電力に余裕のないUSBバスパワー運用時は、読み取り速度が半減する。
外観は旧機種より洗練されたS1300だが、スマートなデザインとなっている半面、S300と比べて奥行きが4mm増えた。サイズは幅284×奥行き99×高さ77mm(トレイを閉じた状態)。重さは変わらず約1.4kgである。わずかに大きくなったとはいえ、これならば出先に持ち出して使うのもそれほど苦ではないはずだ。とは言うものの、読み込み時の機械音は意外と大きくモーターの振動も響くため、利用場所を選ぶだろう。
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