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新型インフルのパンデミックに備えよ! 第9回

ArraySPXシリーズで即効パンデミック対策を実現

2009年09月24日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp
記事協力●アレイネットワークス

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ArraySPXシリーズは
なぜパンデミック対策に最適か?

 こうしたパンデミック対策に向けたSSL-VPNゲートウェイとしては、アレイネットワークスの「ArraySPXシリーズ」が挙げられる。

アレイネットワークスの「ArraySPXシリーズ」

 ArraySPXシリーズは、機能、セキュリティ、信頼性、パフォーマンスなど、リモートアクセスに必要な要件を完全に満たしている。Webブラウザを使うL7 VPNのほか、非Webアプリケーション用のL4 VPN、IPレベルでのアクセス可能なL3 VPNなど、用途に合わせてさまざまなトンネルを構築可能。ファイル共有やリモートデスクトップなども容易に利用でき、レガシーも含めたあらゆるアプリケーションを社外から安全に利用できる。ユーザーやグループに応じて異なるポータルを複数持てるという「仮想サイト」もユニークな機能だ。

 また、ユーザー認証もLDAP、Active Directoy、RADIUS、SecureID、電子証明書など幅広い手段が選択でき、認証後のアクセス制御やログ取得も可能。接続してきたユーザーのアクセスを細かく制御できるため、幅広い役割や職権を持つ従業員が在宅勤務という形態でアクセスしてきても、適切なセキュリティを確保できる。

 さらにクライアントのアクセスに関しては、ウイルス対策のパターンファイルやサービスパック、パーソナルファイアウォールの有無などを調べる「ホストインテグリティ」のほか、クライアントPCに重要情報を残さない「キャッシュクリーニング」も実施する。

パンデミック対策向けにさまざまな特徴を持つArraySPXシリーズ

 もちろん、複数のArraySPXシリーズをクラスタ構成して運用できるので、高い信頼性を確保できる。また、SSLでの暗復号化やTCP/IPなどのプロトコル処理も高速なパケット処理エンジンで実行しているほか、HTTP圧縮や既存のコネクションの再利用を行なうことで、処理負荷を軽減している。

 こうした充実した機能や信頼性、性能面の高さにより、ユーザーは遠隔にいながら、LANと同じような感覚で社内のリソースにアクセスできる。

パンデミック対策を意識した
ライセンス面での工夫も

 ArraySPXシリーズは、パンデミック対策を意識した機能をいくつも搭載している。

 特にユニークなのは、Windowsのリモートデスクトップを使いやすくする同社独自の「Desktop Direct」である。LAN内にあるPCを直接デスクトップから利用できるという点では、リモートデスクトップはきわめて強力なツールだ。しかし、LAN内のPCと自宅にあるクライアントPCをうまく接続できるように設定し、それらを管理するのは管理者にとっては骨の折れる作業だ。

 これに対して、Desktop Directでは、LAN内に立てられた専用のサーバにより、アクセスを行なうユーザーとリモートデスクトップの接続先となるLAN内のクライアントとの中継ぎを行なう。具体的にはArray Registration Technologyという機能を用いて、LAN内のクライアントPCをエンドユーザー自身が登録できるようになる。エンドユーザーでも簡単にリモートデスクトップを利用できるため、パンデミック時でも安全だ。さらに「セキュアデスクトップ」というリモートデスクトップのリダイレクト機能を用いることで、コピー&ペーストや印刷、保存などの操作を制限することもできるので、管理者としても安心だ。

DesktopDirectの概念図

 また、ライセンス面でもパンデミックを意識している。従業員が在宅勤務を行なうのはあくまでウイルス感染が発生した際の一時的な勤務形態であるということだ。つまり、通常時は外回りの営業のみが利用し、非常時のみ内勤のオフィスワーカーが利用するといった利用方法になるはずだ。しかし、通常同時アクセス数でカウントされるアクセスライセンスを非常時にあわせて購入すると、かなりのコストがかかってしまう。

 これに対して、アレイネットワークスでは「Array Business Continuity」というライセンスを用意している。たとえば、たとえば、ABCを100ユーザー版を購入しておくと、100ユーザーは10日間に渡って、アクセス可能となる。24時間単位での日数カウントとなるため、この10日間は連続していなくてもよい。また、ライセンスは10日間を使い切るまで無期限に有効であり、投資が無駄になることはないわけだ。

 ArraySPXのモデルは、10~100ユーザー対応のエントリ向けの「SPX1800」から最大6万4000ユーザーのアクセスまで可能にするハイエンドの「SPX6800」まで5種類用意されている。事業継続計画の策定において、安全・確実なリモートアクセス手段を探しているユーザーであれば、最初に検討したい製品といえる。

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