シンプル&スマート! 堅牢性重視のアルミボディー
まずは外観から見ていこう。液晶ディスプレーを閉じた状態では、ボディーは高級文具か医療用の道具といった雰囲気を醸し出している。全体的にはスクエアだが、各辺は曲面となっていて側面や底面にも目立った凹凸はなく、ツルリとした印象がある。鞄への出し入れも楽だろう。
開口部の大きなExpress CardスロットやLAN端子にホコリや細かなゴミが入らないかとやや心配になるが、製品にはきちんとカバーが付属しているとのことだ。
修正:掲載当初、「スロットを塞ぐカバーが付属していない」と記述しておりましたが、これは試用機材固有の問題で、製品にはカバーが付属しているとのコメントが同社よりありました。それに合わせて、該当する記述を修正いたしました。(2009年5月13日)
筐体の天板と底部はアルミニウム合金製で、アルマイト処理により硬化させてある。表面には細かなヘアライン加工がなされており、手に持った感じは冷たく硬質。皮脂汚れなども付きにくいようだ。サイズは、横261mm×奥行き166mm×高さ27.2~35.5mmで、重さは約1.19kg。重量配分もバランスが取れていて、特に持ちにくいことはなかった。
液晶ディスプレーを閉じた状態でも、電源や無線機能のオン/オフが可能だ。ただし、青色LEDのインジケータランプはかなり明るく、室内で使用するときには眩しく感じることもあった。
ネットブックとしての基本スペックの多くは、他社製品と変わらない。CPUにはAtom N270(1.60GHz)を採用、チップセットはIntel 945GSE Expressで、2GBのメモリーと160GB HDDを標準搭載する。ちなみにHDDは、他社製品が4200~5400rpmの低中速品を採用するなかで、7200rpmの高速回転タイプを採用。さらに、3次元加速度センサーと連動したHDD保護機能「HP 3D DriveGuard」を搭載する。
体感的な処理速度で言えば、他社のネットブックとの差異はそれほど感じられなかったのだが、確かにHDDは高速で、ベンチマークテスト(HD Tune 2.10)では、平均56.7MB/秒のデータ転送速度をたたき出していた。ネットブックという制限のなかで、よくやっていると評価できる点だ。
セキュリティー面でも、HDDのドライブロック機能があり、万が一の際にHDDをほかのシステムに接続されても、内部のデータにはアクセスされない。ビジネス用途では必須の機能も、きっちりと装備している。
この連載の記事
-
第133回
PC
Skyrimも快適? GeForce内蔵Ultrabook ASUSTeK UX32VD -
第132回
PC
写真やゲームをより美しく見せるナナオの液晶 FS2333 -
第131回
PC
デジカメとスマホを手軽に連携する無線LAN SDカード FlashAir -
第130回
PC
無線とタッチで使い勝手が進化したペンタブレット Intuos5 -
第130回
PC
スレートPCをCore i7で蘇らせたオンキヨー TW3A-A31 -
第129回
PC
店頭モデルも4コアCPUに パワーアップしたLets'note B10 -
第129回
PC
小型でも強力GPU搭載のゲームPC Alienware X51を検証 -
第129回
PC
Ultrabookと一緒に持ち歩きたい 超小型マウス「Cube」 -
第129回
PC
14型のUltrabookはアリか? デザイン重視のENVY 14 SPECTRE -
第128回
PC
WiMAXモバイルルーターの決定版!? Aterm WM3600Rを試す -
第127回
デジタル
高速SSDで起動・復帰が速いUltrabook Aspire S3-951 - この連載の一覧へ