(株)テンアートニは、PHPベースのWebサーバを高速化する『Zend Performance Suite 3.0』を11月5日に発売した。
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『Zend Performance Suite 3.0』のコンソール。 |
『Zend Performance Suite 3.0』は、これまで販売されてきたPHPスクリプト高速化ツール『Zend Accelerator 2.0』の後継にあたる製品。PHPスクリプトのキャッシュによる高速化だけでなく、コンテンツ自体のキャッシュやHTMLコードの圧縮もサポートするといった機能強化がなされている。
新たに追加されたコンテンツのキャッシュ機能は、データベースとの連携により生成されたデータや画像をキャッシュすることで不要な処理を減らし、高速化を図るというもの。また、データ圧縮機能は、Internet ExplorerやNetscape Navigator 4.xなど、gzipによるデータ圧縮通信に対応したブラウザを自動的に認識し、サーバからブラウザへ送信するデータを圧縮し、サーバの負荷を下げて通信を高速化するというものだ。これにより、既存のPHPスクリプト自体には変更を加えることなく、何もしない場合と比べて最大25倍の高速化を実現するという。そのほか、キャッシュ対象ファイルの自動選定や効果測定機能の追加、管理GUIの変更が行なわれている。
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イスラエルZendによるベンチマーク結果。緑が何もしない状態、青が『Zend Accelerator』を利用した場合、薄い青が『Zend Performance』を利用した場合。URLベースで22.62倍のパフォーマンスを上げている。 |
動作環境と価格は以下のとおり。
- 動作環境
- 対応OS……Linux(glibc 2.1)、SPARC Solaris 2.6/7/8、FreeBSD 3.4/4.0/4.3
- 対応Webサーバ……Apache 1.3.x
- 対応PHPバージョン……PHP 4.1.x以降
- 価格
- IAサーバ……40万円(1CPU)、50万円(2CPU)、80万円(4CPU以上)
- SPARC Solarisサーバ……50万円(1CPU)、90万円(2CPU)、150万円(4CPU以上)
- xSP向け特別パッケージ……オープンプライス
製品の出荷は11月下旬になる予定。
