(株)テンアートニは、高可用性クラスタソフトウェアの新バージョン『LifeKeeper for Linux v4.2.0』を発売した。
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『LifeKeeper for Linux v4.2.0』 |
『LifeKeeper for Linux v4.2.0』は、米SteelEye Technologyが開発しているクラスタソフトウェア。今回のバージョンでは、『Red Hat Linux Advanced Server 2.1』や『SuSE Linux Enterprise Server 8』といったエンタープライズ向けディストリビューションを新たにサポートした。『LifeKeeper』は、これまでも基幹システムへの導入が多く、OSレベルで基幹システムに対応したものを導入することが求められてきたといい、UNIXからのリプレースが可能になるとしている。
そのほかのおもな特徴は以下のとおり。
- 共有ストレージ環境でデータの統一性を確保する“STONITH”(Shoot The Other Node In The Head)をサポート
- GUIを改善し、複数リソースの起動/停止機能や、サービスとリソースの表示でカラム幅と行の高さを変更する機能を追加
- データ保護機能の強化、マルチミラー機能の操作性向上、既存ファイルシステムをミラーする際の制限を取り除くなど、データレプリケーション機能を強化
- 新しいApplication Recovery Kit(アプリケーションごとに用意される、起動/停止/障害検知/リカバリなどを可能にするスクリプト)として、『SAP R3 4.6』に対応した『SAP Recovery Kit』を追加
- 『Apache Recovery Kit』がApache 2.0をサポート
- Samba v2.2.4移行に対応した『Samba Recovery Kit』で、Samba構成ファイルの同期機能をサポート
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複数リソースを選択し一括で起動/停止することが可能になっている。 |
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表示オプション設定。行の高さやカラム幅を変更することができる。 |
対応ディストリビューションは以下のとおり。
- Red Hat Linux 6.2/7.0/7.1/7.2/7.3/Advanced Server 2.1
- Caldera eServer 2.3/2.3.1
- SuSE Linux 7.1/7.2/Enterprise Server 7/Enterprise Server 8
- Turbolinux Server 6.5
- MIRACLE LINUX Standard Edition V1.1/2.0
価格は1ノードあたり48万円(Application Recovery Kitは別)。なお、初年度は別途12万円のサポート契約が必須となる。
