オリンパスの「CAMEDIA C-2 Zoom」は、同社のコンパクトデジタルカメラのラインナップ「CAMEDIA C-1」「同 C-2」「同 C-1 Zoom」に続くモデルであり、200万画素クラスのCCDと光学3倍ズームレンズを搭載する手頃な入門機だ。
従来機を継承するコンパクトボディ
2001年に発表された同社のコンパクトデジタルカメラは、131万画素のC-1を皮切りに200万画素のC-2、そして光学3倍ズームを装備した131万画素機のC-1 Zoomと続く(表1)。C-2 Zoomの発売はラインナップ的に予想されたものではあるが、このクラスは2001年後半から発売が相次ぎ、入門用デジタルカメラの標準的スペックとも言えるだろう。
製品名 | CAMEDIA C-1 | CAMEDIA C-2 | CAMEDIA C-1 Zoom | CAMEDIA C-2 Zoom |
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CCDサイズ | 1/3.2 | 1/2.7 | 1/3.2 | 1/3.2 |
有効画素数 | 131万画素 | 196万画素 | 131万画素 | 200万画素 |
光学ズーム | なし | なし | 光学3倍 | 光学3倍 |
本体サイズ(W×D×H)mm | 110×34×62 | 110×35×62 | 112×35×62 | 112×35×62 |
重量 | 165g | 165g | 185g | 175g |
標準価格 | 3万8000円 | 4万2000円 | 4万9800円 | オープンプライス |
写真1 すっきりとしている本体背面。液晶に表示されるメニューは「CAMEDIA C-700 Ultra Zoom」以降の同社デジタルカメラが搭載するもので、十字に表示されるメニューと十字カーソルボタンによりワンタッチで項目選択ができる。 |
写真2 シャッターボタンとズームボタンを持つ本体上面。左のフラッシュはフロントカバーを開けるとバネの力でポップアップし、電源OFF時に指で押し込む方式だ。 |
撮影機能に関してもC-1 Zoomと同様で、露出補正(±2EV、1/2ステップ)やホワイトバランス(オート/晴天/曇天/電球/蛍光灯)などは指定可能だが、シャッター速度や絞りを個々に設定するマニュアル露出モードは搭載されていない。電源は単3電池×2本もしくはリチウムバッテリパックCR-V3(LB-01)×1を利用し、CR-V3が1個付属する。C-1/C-2/C-1 Zoomのシリーズは電池駆動時間が長いのが特徴だが、C-2 Zoomでは一層の省電力が図られており、リチウムバッテリパック使用時の連続撮影はC-1 Zoomの約2倍の1万枚という驚きの数字になっている。これは連続撮影(液晶OFF/フラッシュOFFでズーム動作なし)という実際の利用とは異なる状況での結果(カタログ値)だが、ズーム動作やフラッシュ発光を含めても約300枚、アルカリ乾電池でも約100枚の撮影が可能なので、デジタルカメラの中でも非常に電池の持ちがいい製品と言える。
写真3 フロントカバーを閉じたところ。シンプルなボディラインと軽い重量により携帯性は非常にいい。レンズカバー部の曲線のモールドはカバーのオープンやカメラのホールドの際に指をかけやすい。 |