「CAMEDIA C-720 Ultra Zoom」は、有効300万画素CCDと光学8倍ズームレンズを搭載するコンパクトデジタルカメラだ。200万画素&光学10倍ズーム機「CAMEDIA C-700 Ultra Zoom」の上位モデルにあたる。
コンパクトボディはそのままに300万画素化
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写真1 レンズは電源ONとともに大きく伸長する。レンズ周囲の鏡胴部を左手で持つとカメラを安定させやすい。 |
C-700が撮像素子に1/2.7インチ有効202万(総211万)画素CCDを搭載していたのに対し、C-720では1/2.5インチ有効300万(総334万)画素CCDを搭載する。ズームレンズの構成(7群10枚)は同じだが、CCD面積が約8%大きくなったことで光学ズームの最大倍率は10倍から8倍に減っている。焦点距離も、C-720が38~380mm相当だったのに対し、40~320mm(いずれも35mmフィルムカメラ換算)と、望遠に加えて広角もわずかに弱くなった。
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写真2 レンズ周囲のリングがC-700ではギザギザがあったがC-720では滑らかなものとなった。カメラをホールドするときは鏡胴部を左手で持つとぶれにくい。 |
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写真3 スイッチ類のレイアウトは「CAMEDIA C-700 Ultra Zoom」とまったく同一だ。十字型に表示されるメニューは非常に分かりやすい。 |
C-700と同様に、マニュアル系露出機能(絞り優先/シャッター速度優先/フルマニュアル露出)を備えている点や、標準では「AEロック機能」に割り当てられたボタンを、ISO感度や画質、ホワイトバランス変更などの調整機能に変更する「カスタムボタン」も用意されている。メニューシステムもC-700と同様に、MENUボタンを押すと現在のモードに応じた4つの項目が十字型に表示され、対応する上下左右のカーソルキーを押せば各項目のサブメニューに移動する。シンプルながら分かりやすく、必要な項目を素早く選択できて便利だ。
箱型のボディは大きめながらホールド性もよく、レンズ周囲のリング部分は左手でサポートしやすい。望遠時には手ぶれしやすいのが難点だが、液晶ビューファインダを使って両手と額でホールドすれば安定させやすい。もっとも、光量が足りないときはなるべく三脚を使うことが望ましい。
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写真4 バッテリは底面から単3電池×4本もしくはCR-V3×2本を挿入する。側面にはスマートメディアスロット×1がある。 |
