オリンパス光学工業の「CAMEDIA C-740 Ultra Zoom」は、同社の「C-700Ultra Zoom」から続く同社の高倍率ズームコンパクト機の最新モデルだ。xD-Picuter Card採用や新型レンズ採用で、本体は従来よりも小型化されている。
新型ボディと新型レンズで
コンパクト/高画質化を実現
お馴染みの横長スタイルだが、やや横幅が抑えられてた。レンズの横にある丸い部分はAF補助光イルミネータ。 |
オリンパス光学工業「CAMEDIA C-700 Ultra Zoom」レビュー。画像をクリックすると当該記事に移動します。 |
同社の高倍率ズームコンパクト機は「CAMEDIA C-700 Ultra Zoom」から高画素化や細かな改良を経て現在に至っており、本機は先に発売された有効400万画素の「CAMEDIA C-750 Ultra Zoom」と同様に新型ボディを採用する。同社ラインナップとしては、「CAMEDIA C-730 Ultra Zoom」(320万画素)の後継機にあたる。
本体外観は従来機(C-730 Ultra Zoom)とあまり変わらない印象だが、高さで10mm、奥行きは約9mm小さくなった。これは記録メディアがxD-Picture Cardのみ(従来はスマートメディアとのデュアルメディア対応)に変更されている点のほか、特に奥行きに関しては新しいレンズを搭載したことが大きいだろう。このレンズはEDレンズ1枚を含む7群11枚(C-730では7群10枚)のもので、高倍率レンズで起こりやすい色収差を補正することで画質改善を図っている。
大きく伸張するズームレンズが特徴的。テレ/ワイドコンバージョンレンズを装着する際にはレンズ伸張分の長さを持つチューブ型アダプタをねじ込む。 | レンズ伸張分を除けば、意外なほど厚みがないボディ。シャッターボタン周囲のズームレバーも大きくて指掛かりが良い。 |
C-750との違いは、記録画素数以外には
- 撮影感度設定でのISO 50モード(オート/ISO 100/200/400)
- 動画記録における音声機能
- ホットシュー(外部フラッシュ装着マウント)
- 赤外線リモコン受光部
が省略されていること。ただし、連写は最大5枚まで(C-750は3枚)記録可能になっている。
レンズ鏡胴の中に四角い窓があるのは従来機どおり。レンズとシャッターボタンの間にあるのはセルフタイマ用LED。 | 同社製品に共通する背面の操作系。液晶モニタにはリアルタイムヒストグラムを表示。画面一杯にモード表示されるスーパーコンパネも意外と便利。 |
ボディデザインやスイッチ配置などに関しては基本的にC-700シリーズと同様で、十字型に表示されるメニューなどの操作性も共通だ。新たに「アンチバイブレーションプログラム」という機能が備わったが、これは光学/デジタル的な手ぶれ補正ではなく、ズーム倍率やシャッター速度に応じてISO感度を変更するもの。入門者が超望遠撮影でスローシャッターになるのに気付かず、手ぶれ写真を撮りやすいのは確かだが、ISO感度をアップするとノイズが増えるのも避けられない。できればISO感度を固定して望遠時には三脚を用いる(シャッター速度が長くなってもカメラがぶれない)ように心がけよう。
電池室は単3×4本もしくはCR-V3×2本で、標準ではCR-V3(同社型番LB-01 2P)が付属する。 |