19日、レッドハット(株)主催による「Opensource Solution Forum」が開催され、パートナー企業によるオープンソースソリューション紹介や、先日発表された『Red Hat Linux7.1』の紹介などが行なわれた。以下、詳しい内容をお伝えする。
まず最初に、レッドハット(株)代表取締役社長の平野正信氏が挨拶し、「オープンソースのITビジネスはこれまでビジネスマンの世界だったが、最近はアルバイトの高校生がカーネルの重要な部分にかかわるなど、開発に自由に参加できることが今までにないビジネス環境を生んでいる」と語った。
パートナー企業の講演
パートナー企業の講演では、(株)ビジネスブレイン太田昭和 常務取締役の澤村淑郎氏は、同社のe-businessモデル構築論『e-ASDAC』を使ったソリューションを、NTTコムウェア(株)Linuxセンタ チーフアーキテクトの大木一浩氏が、『Progart/Local Cluster Enterprise』をはじめとするクラスタ製品や、導入事例などについて紹介した。
米Red Hat President&CEO Matthew Szulik氏の講演
続いて米Red Hatプレジテント&CEOのMatthew Szulik氏が、「e-ビジネスを革新するオープンソース戦略」と題して講演した。「オープンソースは、柔軟性や信頼性の高い製品を早いサイクルで市場に提供し、顧客に利益をもたらす」、「組み込み市場や携帯情報端末に注目しており、将来はハンドヘルドがデスクトップに取って代わるだろう」と語った。また、Red Hatとしては、今後トレーニングサービスを重視していくとのことだ。
『Red Hat Linux7.1』と各種サービスの紹介
5月11日に販売が開始される『Red Hat Linux7.1』のデモンストレーションが行なわれた。製品の詳しい内容は、先日の記事をご参照いただきたい。
レッドハット(株)では、3種類の「エンタープライズサービス」を提供するという。詳しくは以下のとおり。
- システムレスポンス・サービス……設定や運用を支援する。米Red Hatと同じく、システム台数に応じたフレキシブルな価格設定を行なう
- インシデントサポート……パートナーSIが提供
- ダイレクトレスポンス・サービス……サポートとトレーニングを組み合わせて提供する
また、「プロフェッショナルサービス」としては、
- システムアセスメント
- プラニング&:デザイン
- インプリメンテーション
を行なっていくという。
「教育プログラム」としては、“RHCE”(Red Hat認定エンジニア)や4月から始まった開発者向けトレーニング“RHD”について紹介していた。RHCEについては、日刊アスキーでもDo Linux!に迫るシリーズで詳しくお伝えしているのでご参照いただきたい。今後は『Red Hat Linux7.1』に対応し、日本で唯一カーネル2.4に対応したトレーニングを提供していくとのことだ。