レッドハット(株)は、カーネル2.4を実装した「Red Hat Linux 7.1」の発売を5月11日より開始すると発表した。4月16日の米国販売開始を受けたもので、SMPサポートの改善、ユーザーが容易にDNS、Web、プリントサーバをセットアップ/運用できる新しいコンフィギュレーションツールなどが提供される。米国版では「Red Hat Network Software Manager」(以下Softwear Manager)による「Red Hat Network」(以下RHN)経由でのサポートも提供される。これはRHNを利用して、有料で自動的に新しいRPMへの更新やバグフィックスをするというもの。米Red Hatはサービスを開始するが、日本国内のサービス提供は準備中とのことだ。
Red Hat Linux 7.1J |
レッドハット(株)によると、「Red Hat Linux 7.1」の特徴として、
- カーネル2.4搭載により、8個までのマルチプロセッササポート、64GBの物理メモリのサポート、USBなどのホットプラグデバイスのサポート、などを実現。
- 必要とされるまでインターネットユーティリティをアクティブな状態にしないなど、デフォルト設定を安全なものにした。
- グラフィカルな“Kickstart”コンフィギュレーションツールによって、管理者不在のインストールや、ノートパソコンへ新たにインストールする時のユーザーの負担を軽減。
- Webサーバに“TUX”を採用。
- GNOME採用による国際化の向上。
- XFree86 4.0.3を採用。
- 新しい2000ページにわたる“カスタマイゼーションガイド”を同梱。
- RHNに対応したSoftware Managerが、更新情報、バグ情報、セキュリティ上の注意などをユーザーに通知(国内でのサービスは準備中)。
などが挙げられるという。
製品ラインナップと価格については以下の通り。
商品名 | Official Red Hat Linux 7.1 Delixe | Official Red Hat Linux 7.1 Professional |
---|---|---|
サポート | 60日間の電話/メールサポート | 90日間の電話/メールサポート |
CD | オペレーティングシステムCD3枚、ドキュメントCD1枚、ワークステーション向け商用アプリケーションCD2枚、Power Tools CD1枚、LoKi Game CD1枚 | オペレーティングシステムCD3枚、ドキュメントCD1枚、ワークステーション向けアプリケーションCD2枚、サーバ向けアプリケーションCD2枚、Power ToolsCD1枚、LoKi Game CD1枚、Developers Module Archive CD1枚 | 価格 | 1万4800円 | 3万4800円 |
その他、それぞれにインストレーションガイドとサポートマニュアルが付属する。
動作条件はともに以下の通り。
- PC/AT互換機
- 32MB以上のメモリ
- 空き容量650MB以上のハードディスク