ASCII Power Review 第17回
プロCマン岡田が製品版を実地で試用してみた評価は!?
パナソニック LUMIX S1R 実機レビュー = 本気で作られた最上位フルサイズ・カメラだっ
2019年04月10日 11時00分更新
すでにマイクロフォーサーズでミラーレス・カメラを展開するパナソニックがフルサイズにも参入、しかもマウントはライカが開発したLマウントを採用ということで話題の「LUMIX S1」シリーズは、今年のCP+でもタッチアンドトライが長蛇の列となり、注目の高さがうかがえる。
4730万画素の高解像度モデルの「S1R」と2420万画素のスタンダードモデル「S1」の2機種がラインナップされているが、今回は上位モデルになる「S1R」を紹介しよう。
パナソニックの本気カメラ
さすがハイエンドな基本設計
実際に手にした時の第一印象は、大きくて手にズシリとくること。ボディーが約1016g、キットレンズの「24-105㎜F4」との組み合わせでは約1696gと、ニコン「D850」やリコー「K-1Ⅱ」といったハイエンド一眼レフと変わらない重量感がある。その代わり、ボディーの剛性は非常に高く、ハイエンドモデルらしい高級感が伝わる。
グリップは少し厚みがあり、手の小さい人には大きく感じるかもしれない。基本通りに両手でしっかり構え、安定した状態で撮影することを心がけたい。
操作系ではボタンやダイヤルが数多く装備されている。
特にドライブやAFのモードダイヤルも独立して装備しているのは、いかにもハイエンドモデルらしい。
シャッターボタン後方にはホワイトバランスやISO感度など単独のボタンが配置され、中央のISOボタンには出っ張りがあり、ファインダーを覗きながらでも、指先の感触でボタンを把握できるよう配慮されている。
背面のジョイステックによる測距点の移動も動作がスムーズで快適。十字キー周りにはホイールが装備され、再生画像の送りやメニュー項目の移動などの操作が素早くおこなえる。
またほとんどのボタン類はカスタマイズが可能。正直初めは操作系が散漫に感じられたが、撮っていくうちに自分なりのカスタマイズを行うことで納得できた。なおカスタマイズした設定を保存しておくことも可能で、修理などで設定がリセットされた場合も、すぐに元に戻すことができる。
この連載の記事
- 第267回 18インチになる世界初の2階建て2画面ノートPC「GPD DUO」実機レビュー
- 第266回 ついに発売!! キヤノンの最上位ミラーレスカメラ「EOS R1」徹底実写レビュー
- 第265回 未来デザインのPCが「CoreUltra2」で「Copilot+PC」になった!! 新「XPS13」実機レビュー
- 第264回 Copilot+PCはペンで使いたい=14型2in1ノート「HP OmniBook Ultra Flip14 AI PC」実機レビュー
- 第263回 「アポ・ズミクロン」の描写力に圧倒された!!フルサイズコンパクトカメラ「ライカQ3 43」実機レビュー
- 第262回 最先端AIで被写体トラッキング飛行してくれる超小型ドローン「DJI Neo」実機レビュー
- 第261回 最強AF撮影も1億7900万画素もやってみた=「EOS R5 MarkⅡ」実写レビュー
- 第260回 デルのフラッグシップも「スナドラX」搭載で「Copilot+PC」に=「New XPS 13」実機レビュー
- 第259回 AMDの新CPU「Ryzen AI」搭載「ASUS Zenbook S16」実機レビュー = インテルとクアルコムのCPUと比べてみた
- 第258回 最強化した「ROG Ally X」と「ROG Ally」を徹底比較したら、バッテリーが2倍長持ちだった
- この連載の一覧へ