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ASCII Power Review 第13回

OM-Dを愛用しているプロCマン岡田がテストしてみた

オリンパス OM-D E-M1X 実機レビュー = 未来機能を搭載した最強ミラーレスである

2019年02月27日 11時00分更新

文● 写真 岡田清孝 + 編集 PowerReview軍団

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 オリンパスから登場した最上位モデル「OM-D E-M1X」は、今までのOM-Dシリーズの小型軽量とは一線を画す、縦位置グリップ一体型の大柄なボディーが特徴だ。そして新機能をいろいろと揃えているので、実機で紹介していこう。

価格はボディーのみで36万5040円。現在のマイクロファーサーズ機では最高価格。

高度な被写体認識AFは
未来のカメラ技術である

 セールスポイントとして挙げているのが動体の撮影性能の向上である。中でも注目なのが「インテリジェント被写体認識AF」で、特定の被写体を自動的に認識して追尾する機能だ。現状では鉄道と飛行機、モータースポーツの3つが認識可能だ。

被写体を認識させるには、あらかじめメニューから選択しておく必要がある。

 実際にホームに到着する新幹線や、空港で離陸する旅客機を撮影してみた。画面内に被写体を検出すると、まずは全体がフレームで表示され、その後は動きに合わせて、運転席やコックピットを自動的に追尾して、ピントを合わせ続けてくれた。

機体を画面ギリギリにフレーミングするのは案外難しいが、ピントはカメラに任せなので構図に集中できた。使用レンズM.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO+MC-14・絞りF5.6・シャッタースピード1/2000秒・ISO200

ホームの柵が写らないように画面を傾けたフレーミングで撮影した。使用レンズM.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO+MC-14・絞りF4・シャッタースピード1/1600秒・ISO500

 従来機の「E-M1 MarkⅡ」にも自動追尾AFは搭載されていたが、状況によっては被写体の動きを見失うこともあった。その点この「インテリジェント被写体認識AF」は、高い確率でAFが追従してくれ、おかげで構図に集中して撮影することができた。現状は3種類だが、今後ファームアップで認識できる被写体が増える可能性もある(例えば野鳥など)。もしかしたらかつてのAE(自動露出)やAFのように、写真の撮り方を大きく変える可能性を秘めた技術となるかもしれない。

グリップ一体のデザイン
縦位置が非常に持ちやすい

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