ASCII Power Review 第68回
MarkIIを仕事でバリバリに使っている岡田CマンがMarkIIIを徹底テストしました
OM-D E-M1 MarkIII 実機レビュー = ハイレゾショットと1秒手持ち撮影ができたっ!!
2020年03月18日 13時00分更新
オリンパスのハイエンドモデルとして登場した「OM-D E-M1 MarkIII」。E-M1シリーズには上位モデルとして画像処置エンジンを2基搭載し、バッテリーグリップ一体型ハイパワーボディーの「OM-D E-M1X」もラインナップされている。がしかし、やはり本流はというと、「小型軽量」というマイクロフォーサーズのメリットを活かした、ノーマルボディーのほうだろう。
今回約3年ぶりのモデルチェンジになるのだが、外観や主なスペックをみるぶんには、それほど違いがないというのが正直な感想。果てしてどの点が進化しているのか、MarkIIユーザーの視点からチェックしていきたい。

2月28日に発売され、量販店価格はボディーのみ21万7800円。MarkIIの発売当初とほぼ同等の価格。ちなみに「M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO」とのレンズキットは28万3800円。別々に購入するより3万4680円もお得。
PDで充電できるシアワセ
操作変更も慣れると効率が上がる
まずは外観だが、正面からの見た目はほぼ変わらないが、右下部に配置されたロゴは好みが別れるところ。
上面の操作系もモードダイヤルの項目や、ボタンに割り当てられた機能が微妙に変更されてはいるが、配置はまったく同じだ。

モードダイヤルはiAUTOとARTフィルターが無くなり、代わりにB(バルブ)を搭載し、C(カスタム)4つに増設。またホットシューがシルバーに変更。前モデルの黒塗装では使っていくうちに剥がれやすかったので、その対策と思われる。
外観上で最も違うのは背面に新装備されたAF測距点移動などを行うマルチセレクター。構えた時に自然に親指が当たる位置に配置されているので、従来の十字キーと比べ操作はしやすい。
前モデルでマルチセレクターの位置に配置されていた「INFO」ボタンは十字キー下に、この位置にあった「MENU」ボタンは左上部へと玉突き的に移動した。
前モデルユーザーだと最初は間違えることもあるかもしれないが、メニュー画面の設定をするときに左手親指を「MENU」ボタンに、右手親指をマルチセレクター(もしくは十字キー)に添えると、指を離すことなく操作することができる。慣れるとこの配置のほうが快適に感じるようになった。
側面の端子類も変更はないが、USB-C端子での充電、さらにPD規格の充電器やモバイルバッテリーでの給電も可能になった。前モデルで外部電源を使用する場合は、別売のバッテリーホルダー「HLD-9」(実売2万7280円)とACアダプター(1万4650円)が必要だったが、USB給電に対応したことにより、ボディー単体で長時間撮影に対応できるようになったのは嬉しい。
なおバッテリーホルダー「HLD-9」は引き続き共用することができる。当然縦位置用のマルチセレクターは非搭載で、USBの充電や給電には対応していないが、既に所有している前モデルユーザーなら追加投資は不要だ。
ハイレゾショットで8000万画素ゲット
やってみたら感度向上の効果を実感

この連載の記事
- 第203回 キヤノン「EOS R8」実機レビュー = 超小型軽量のフルサイズカメラの実力チェック
- 第202回 超軽量に第13世代Coreと16:10の画面で万全=富士通「LIFEBOOK UH90/H1」実機レビュー
- 第201回 世界最速で完全画面の未来型スマホ「REDMAGIC 8 Pro」実機レビュー
- 第200回 「レッツノート FV4」実機レビュー = 13世代の「Core i7-1360P」を搭載した14型モバイルノートPC登場!
- 第199回 Acer「Swift Edge」実機レビュー = 16型4K OLEDが1.17kgで、持ち歩ける新世代モバイルノートだ!
- 第198回 小米のフラッグシップスマホ「Xiaomi 12T Pro」実機レビュー = 2億画素カメラをテストしてみた
- 第197回 キヤノン「EOS R6 MarkⅡ」実機レビュー = コスパ最高の高性能自動AFカメラだ!
- 第196回 バッテリーでどこでも120インチでサッカー観戦だ! 「Nebula Capsule 3 Laser」実機レビュー
- 第195回 富士フイルム「X-T5」実機レビュー = 最高クオリティの写真をダイヤル操作で撮る快感!
- 第194回 ソニー「α7RⅤ」実機レビュー = AF専用のAIチップの威力は新次元だった!
- この連載の一覧へ