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「小さな力で大きなものを動かす」AI時代のコンサルティングの本質とプラットフォーム人材の要件

連載
プラットフォーム学~先端事例から学ぶ、社会実装の現在点

提供: 京都大学プラットフォーム学卓越大学院プログラム

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本記事は京都大学 プラットフォーム学卓越大学院プログラムの協力・監修のもと、サイト「Knowledge Insight」に掲載された記事を再編集したものです。

 京都大学プラットフォーム学卓越大学院プログラムでは2026年6月11日に、2026年度第2回の学生向けのイベントを開催した。本イベントは、新しい社会基盤のあり方を探る同大学院生らに向けて、多様な業界のケーススタディを提供することを目的としている。

 今回登壇したのは、コンサルティング会社数社を歴任し、2025年11月に株式会社MEMSを立ち上げた前田善宏氏。「小さな力で大きなものを動かす」をテーマに、コンサルティングの本質、企業の事業再生(ターンアラウンド)、そしてAI時代に求められる「プラットフォーム人材」の要件について、自身の豊富なキャリアを交えながら縦横無尽に語った。

株式会社MEMS 代表取締役社長の前田善宏氏

コンサルティング業界の変遷と「型」の重要性

 前田氏は、自身のキャリアの原点である新卒時代を振り返ることから講義を始めた。現在でこそ、就職活動におけるコンサルティング業界の人気は定着しているが、前田氏が入社した当時はコンサルティング会社に行く人などほとんどおらず、まだ「知る人ぞ知る」会社であったため、家族や友人から名前も知らないような会社は止めたほうがよいとアドバイスされる時代であった。

 前田氏が最初に入社したのは会計系の総合コンサル会社であったが、内部の対立等があり、突然会社が分離して、入社した会社の名前が一夜にして変わるという経験をしたという。新卒当時は、日本法人で数千人であった組織は、現在では数万人規模へと拡大しており、コンサルティング会社はいずれも巨大組織へと成長を遂げている。

日本の就労人口7,000万人と「コンサルタント30万人」の真実

 次に前田氏は、現在の日本におけるコンサルティング業界の規模感について、非常に興味深いデータを提示した。

 現在、日本の就労人口(2025年時点)は約7,000万人である。そのうち、コンサルタントを名乗って業務に従事している人口は、各ファームの拡大や独立系コンサルタントの増加を合わせると、実に30万人近くにのぼるという。この数字を割り算すると、就労者のおよそ230人に1人がコンサルタントという計算になり、社会全体で見ても極めて高い割合を占めている。

 なぜ、これほどまでにコンサルタントが増加したのか。前田氏はその実態を「企業が自らの仕事を専門化し、管理業務や業務の効率化プロセスを外部へアウトソーシング(外部委託)してきた結果」であると分析する。企業がコア業務に集中する一方、変革プロセスの推進をコンサルティング会社に依存する体質が強まったことで市場が急拡大した。この業界構造こそが、今日のメインテーマである「プラットフォーム」の本質と深く結びついている。

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