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ロジクール「LIFT」

私もこれしか使わない 縦型マウスの決定版、慣れると文句なしに楽!なロジクールLIFT

2025年08月20日 17時00分更新

文● 松永/岡本/ASCII 編集⚫︎ASCII

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 LIFTは、見た目のインパクトに反して、とても実用的なエルゴノミックマウスです。ここでは、実際に使って感じたメリットと注意点を紹介しましょう。

LIFTを使う3つのメリット

ポイント1:長時間使用しても疲れにくいという“57度”の角度設計

 LIFTの最大の特徴は、縦型に57度の傾きで使える縦型のスタイルにあります。これにより、手首の捻りが大幅に軽減され、より自然な姿勢で操作できるのです。仕事で1日中マウスを使う環境でも、手首の疲労感が格段に減る印象です。

 特に一般的なマウスをつかむように使っていて、親指側に痛みが出やすい人の場合、LIFTであれば手を添えるようにマウスを持つことができるので、特に効果を感じてもらえるはず。慣れるまでは少し時間が必要ですが、一度この感覚を知ってしまうと、もう従来のマウスには戻れないかもしれません。

LIFT

腕をダランとさせた状態から、そのまま前に持ってきて、マウスに添えるように腕を左に移動させればOK。つかむのではなく、添えるようにすると使いやすいです

ポイント2:日本のユーザーの手にフィットする絶妙なサイズ感

 エルゴノミックマウスというと、手の大きな海外ユーザー向けの大型モデルをイメージするかもしれません。実際、同じロジクールには「MX Vertical」という、より大型の上位モデルが用意されています。

 そのMX Verticalと比較した場合、LIFTはロジクールが日本市場にも配慮して開発した比較的小型の設計で、手の小さな人にもフィットしやすくなっています。

LIFT

エルゴノミックマウスは手のひらを被せるように使うタイプの製品が多いので大柄なものが多いのですが、LIFTはサイズ的には比較的小型。手が小さめの人でも使いやすくなっています

 実際に使ってみても、これなら多くの人がストレスなく使えるのではないかと感じます。逆に手が大きめの人だと、MX Verticalの方がマッチする可能性もあるので、量販店などで試して比較するといいでしょう。なお、LIFTはカラーもグラファイト、ローズ、ペールグレーと複数用意されており、オフィスでも自宅でも好みの環境に違和感なくなじむ点もうれしい部分です。

ポイント3:ロジクールのハイエンドマウス並の便利機能を搭載

 LIFTは実売で9000円台の価格と、さまざまな高級マウスの中では比較的お手頃な価格帯の製品ですが、同じロジクールの上位モデルと近い便利機能も備えています。たとえば、ホイールは高速スクロールに対応しており、長文や大きな資料の閲覧がスムーズです。

 また、専用ツールをインストールすることで使える「Logi Flow」機能では、複数のPC間でマウスカーソルをシームレスに行き来させることも可能です。さらに資料を一方のPCから別のPCにドラッグ&ドロップでコピーできるので作業効率が上がります。

LIFT

親指分には「進む」「戻る」用のボタンも用意されています

購入時に注意すべき側面

ポイント1:慣れるまでに時間が少々必要なことも

 これまで縦型マウスを使ったことがない人にとっては、独特な形状ゆえに違和感を覚えるかもしれません。最初は「本当にこれで大丈夫?」と思うかも。

 当然ながら縦型マウスへの相性の問題もあるので、すべての人にマッチするというわけでもありません。ただ、使いこなすには慣れが必要な部分があるのも確か。最初は「微妙」と感じても、数日使ううちに高評価に変わるパターンも多いと考えていますが、店頭で短時間試すだけでは判断できないかもしれません。そこは縦型マウス、エルゴノミックマウスの弱点と言えるでしょう

LIFT

一般的なマウスしか知らない人にとっては、特異な形状・使い方に感じるのは確かです。使いこなしには多少の慣れが必要で、短時間試用するだけではその価値が伝わりにくいかも

ポイント2:設置スペースに考慮が求められる

 LIFTは小型とはいえ縦に108mmの高さがあるため、収納スペースや設置場所に少し干渉することがあります。特にキーボードとマウスの間で腕を移動する際に、右手がマウスに当たってしまうという意見も(これもまた慣れの一種ではありますが)。

 筆者が利用している範囲では、その点は特段気にならず、むしろ握りやすさの恩恵が上回りましたが、これも使う人と環境次第ではあるでしょう。

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