KDDIは新料金プラン「auバリューリンクプラン」を6月3日より開始する。NTTドコモも新料金プラン「ドコモMAX」を6月5日にスタートさせる。
これまでの料金プランは、先行する会社に似せてくるのが一般的であった。しかし、今回は奇しくも同じタイミングに新料金プランが始まるものの、全く異なるコンセプトになっているのが興味深い。
今回、両社が発表した新料金プランはぶっちゃけて言えば「値上げ」だ。
キャリアではネットワークを運用していくために大量の電気が必要だが、電気代が高騰しており、そのコスト負担が重荷になっている。また、社員だけでなく、協力会社である販売代理店への報酬など人件費も上げなくてはならない。2020年ごろの菅義偉政権による「値下げ圧力」で料金プランを安くしすぎた反省もあり、このタイミングで値上げに踏みきった。
ただ、単に請求金額を上げてしまえば、顧客の流出を招きかねない。そこで、単に請求金額を上げるのではなく「付加価値」を盛り込むことで、顧客に納得感を得てもらおうと腐心しているのだ。

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