【2/28展示】メモリアクセスの調停が不要でスレッド実行タイミングの乱れがないマルチコアアーキテクチャ
JID 2025出展者紹介:株式会社エルアミーナ
「JID 2025 by ASCII STARTUP」は、ASCII STARTUPが主催する展示・ビジネスカンファレンスイベントだ(2025年2月28日、東京・ベルサール汐留で開催)。スタートアップを中心とした先端テクノロジーを有する多数の企業が、分野を超えて、独自の製品やソリューションを持ち寄り、展示を行う。
この連載では、全出展者の展示概要とメッセージを紹介していく。来場前に各出展者の情報をチェックし、ビジネスマッチングやオープンイノベーションの推進にぜひ生かしていただきたい。
JAPAN INNOVATION DAY 2025
▼ 来場事前登録はこちらから(入場無料)▼
https://jid2025.peatix.com
株式会社エルアミーナ
展示ブース名:ReLM®:実行タイミングが乱れない夢のマルチコア
【展示ブース紹介】
「ReLM®」はコンパクトなマルチコアアーキテクチャです。
市販のFPGAが手軽に利用できるマイコンになります。
アクセス調停による遅延が発生せず、スレッドが独立したタイミングで実行されるため、実時間制御向きです。
本展示では、実時間制御の例として回転鏡POVを設置しています。
回転鏡POVでは8コアで以下の処理を並列実行しています。
・センサによる回転同期
・LED高速制御
・画像更新
・ガンマ補正およびエッジ強調
単一のスレッドでは性能が不足する場合、FIFOで他のスレッドとパイプラインを構築し、性能を確保することができます。これにより、時分割では困難な処理を容易に実現できます。
[GitHub] https://github.com/TanumaHideki/ReLM-PoC
⇒ 検索『relm-poc』
【来場者へのメッセージ】
――展示の見どころ・ポイントは?!
プロセッサアーキテクチャそのものを可視化するのは難しいので実際に何かに使われて動いている様子を見せることで現実に動作いることを実感してもらおうという展示になっています。
LEDバーサライタは回転鏡で虚像を回転させて残像を表示する方式ですが、メカはUSBファンを再利用したローテクで済ませています。ただし、回転同期、LEDダイナミック表示はかなりハイテクで複雑な制御が必要になります。
正直「ReLM®」アーキテクチャ以外では作ろうという気にならない位の難度で、これが短期間で出来るというだけでも有効性を示す証拠であると言えます。
――事業や製品、サービスを通じてどんな課題を解決できるか/解決を目指しているか、自社の強みは?!
昨今大規模SIMD計算に注目が集まっていますが、小規模なMIMDに関しても発展の余地があります。
「ReLM®」はコンパクトでコア数が多く、スレッドが完全に独立したタイミングで実行できるので、多数のセンサやアクチュエータを持つロボットやドローン等の実時間制御向きです。
専用スレッドで信号生成すれば多くの回路がソフト化可能で、周辺回路が確定した後はソフト更新のみなので時間の掛かる論理合成が不要になり、FPGA開発を効率化できます。
ソフトを特定アプリに固定すれば使用命令が確定するので不要な命令の回路を削減してASIC設計にも応用可能です。
――展示会場で出会いたい/交流を深めたい産業分野、業種・職種のプレーヤーは?
・メカトロニクス
ロボットやドローン、小型人工衛星の製作者等、メカ工作のエキスパートの方と是非交流したいと考えております。
・コンパイラ
「ReLM®」は従来のプロセッサと異なる点が多いので、専門家にコンパイラの開発と新たな知見の積み重ねをお願いしたいと思います。
・FPGAボードメーカー
メカトロニクス等に利用可能な標準的ターゲットポードの開発をお願いしたいと考えております。
・FPGAベンダー
なるべく内部メモリが多く使えるFPGAを提供してほしいと思います。
そして、できれば余計なSoCを入れないで、「ReLM®」プロセッサを入れてほしいと思います。
「JID 2025 by ASCII STARTUP」開催概要

【開催日】2025年2月28日(金)10:00~18:00
【会 場】ベルサール汐留
【主 催】ASCII STARTUP
【共同開催】XTC JAPAN 2025(XTC JAPAN)
【同時開催】IPナレッジカンファレンス for Startup 2025(特許庁)
PLATEAU STARTUP Pitch 03(国土交通省)
【公式サイト】https://jid-ascii.com/
【参加⽅法】事前登録制(下記よりお申し込みください)
参加チケット申し込みサイト(Peatix)
※スタートアップ企業の出展申し込みはこちらから