コロナ禍を経て、人気になったのが「室内で楽しめるスポーツ」だ。しかし、屋内でできるスポーツは限られており、さらに本格的に体を動かすにはある程度のスペースや器具が必要なスポーツが多い。
そのため、最近はARの技術を用いた省スペースのフィットネスが続々と登場している。韓国発の「DIDIM(ディディム)」は室内運動プラットフォームのひとつだ。
持ち運び可能でどこでもトレーニングできる
DIDIMは韓国の企業Twohands Interactiveが開発し、日本支社であるTwohandsMetaが販売している室内トレーニングプラットフォームだ。センサーを内蔵した専用機器を用いて、映像を地面に投射し、その映像に合わせて体を動かしながら、フィットネスプログラムや知育ゲームなどを楽しむことができる。
本体は高さ163センチ、幅48センチで、床置きのセンサーアームを伸ばしても2メートルほどの長さしかない。また、重さは53キロになっており、機器の設置が可能なフラットな場所で、なおかつ6メートル×5メートルの広さがあればどこでも楽しめるのが大きな特徴だ。
また、地面に投射された映像を踏んだり押したりするだけなので、運動器具の掃除やメンテナンスが必要なく、非接触で完結するのも優れた点。他にも、サーキットトレーニング、脳トレなど、80種類以上のコンテンツが用意されており、用途に応じてさまざまな楽しみ方が可能になっている。
デイサービスや教育現場でも活躍
Twohandsmetaの金炫氏によると、韓国では550以上の施設で運用されているとのこと。例えば、フィットネスジムやショッピングモール、学校などで利用されており、すでに広く親しまれているスポーツプラットフォームのひとつだ。
日本でもここ数年で導入数が増えており、例えば大手アミューズメント施設のほか、デイサービス施設でも活用されている。
金氏によると「教育機関でも利用したいと、自治体からの問い合わせも多い」とのことで、学校の体育館や放課後デイサービスといった子供に楽しんでもらう目的での利用も進められている。
利用者からは「楽しかった」、「また利用したい」という声が寄せられており、自治体など「提供する側」の評価も上々だという。金氏は「問い合わせも増えており、今後はさらに多くの場所で利用してもらえるのではないかと考えている」としており、さらなる展開が期待されている。
DIDIMはフィットネスにゲーム、知育と幅広く活用でき、なおかつ利用場所の制限が少ないことが特徴の運動プラットフォームだ。屋内でのスポーツはコロナ禍が終わっても需要は続いており、本サービスに対する期待も大きいため、今後どのような展開を見せるのか注目したいところだ。
