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サイコムがPCとPCパーツ、補佐委員の派遣で協賛

即戦力級の「パソコン組み立て」技術で世界を目指す!障害者技能競技大会(アビリンピック)の全国大会を見てきた

2025年11月16日 10時00分更新

文● ジサトライッペイ/ASCII 編集●ASCII

提供: 株式会社サイコム

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アビリンピック

 こんにちは、ジサトライッペイです。2年8ヵ月前、人生を大きく変える出来事がありました。それは「重症筋無力症」という難病の発覚です。詳しい説明は割愛しますが、筋肉をうまく動かせなくなる病気です。難病というだけあって、罹患者は数万人に1人。自己免疫疾患の1つで発症原因は解明されておらず、現代医療では完治しないとのこと。働き盛りの40代になったばかりなのにどうして自分がこんな目に……と絶望しました。

 しかし、現在はあまり悩んでおりません。それは免疫抑制剤を使った対処療法が効き、現状の症状は眼筋のみにおさまっていること。理解のある職場で、罹患前となんら変わらず就業できていること。世の中にはもっと大変な状況のなかで生きている方がたくさんいらっしゃるという事実など、さまざまな事柄が今の僕を支えています。

 人間は絶対にいつか死にます。その「いつか」におびえて凹んだ気持ちで生きてもいいことなんざありゃしません。状況は厳しくとも、僕は毎日笑って乗り切りたい派です。……なんてつい長い自分語りをしてしまうほどの刺激を受けたことが最近ありました。それは障害者技能競技大会(アビリンピック)の取材です。

アビリンピック

「アビリンピック」(ABILYMPICS)の愛称で知られる障害者技能競技大会。愛称の由来は「アビリティ」(ABILITY・能力)と「オリンピック」(OLYMPICS)を合わせたものとのこと

 ウェブサイトの開催目的には、「アビリンピックは、障害のある方々が、日頃培った技能を互いに競い合うことにより、その職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々に障害のある方々に対する理解と認識を深めてもらい、その雇用の促進を図ることを目的として開催しています。」とあります。

 アビリンピックは1972年(昭和47年)からほぼ毎年開催している歴史のある大会でして、地方予選から勝ち上がった各都道府県の猛者たちが全国大会でその技術を競います。そして、数年に1度は国際大会があり、次回は2027年5月にフィンランドのヘルシンキで開催します。

アビリンピック

次回の国際アビリンピックは2027年のヘルシンキ大会になります

アビリンピック

国際アビリンピックはコロナ禍をのぞけば、オリンピックのような間隔(ほぼ4年に1度)で開催しております

 技能競技種目は、「DTP」「機械CAD」「歯科技工」「コンピュータプログラミング」「ビルクリーニング」「喫茶サービス」など、多岐にわたります。今年の第45回大会では25種目で競われました。そして、今回はBTO PCメーカーであるサイコムが協賛した「パソコン組立」の取材をする機会に恵まれましたので、その模様をお届けします。

アビリンピック

第45回全国アビリンピックは2025年10月17日(金)~10月19日(日)、愛知県の常滑市にある「愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)」にて開催しました。主催は独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)です

アビリンピック

第45回全国アビリンピックは「第63回あいち技能五輪」との併催でした。展示ホールB・Cがアビリンピック、同D~Fがあいち技能五輪で使用。開会式は展示ホールAにて合同で行われました

アビリンピック

愛知県国際展示場はとても大きかったです(月並みですいません……)。中部国際空港(セントレア)から徒歩5分の立地。JR名古屋駅で名鉄名古屋駅に乗り換えると、最速30分強で到着します

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